生理前から生理中まで長〜く居座る「腰痛」を和らげる! ストレッチ&ヨガポーズ3つ
腹痛だけでなく、頭痛やイライラ、眠気も感じやすい生理期間。それに加えて、腰の鈍痛にお悩みの方もいるでしょう。今回は、この腰の痛み・ダルさにフォーカス! 骨盤まわりの筋肉を動かして、腰の不調を和らげるストレッチ&ヨガポーズをご紹介します。
“生理痛”というと、まずパッと腹痛のことを思い浮かべる方は多いと思います。
これは、子宮を収縮させて子宮内膜をはがし、経血をスムーズに排出させるためのホルモン(プロスタグランジン)が分泌されることで生じる痛みです。また、このホルモンには、血管を収縮させる働きがあるため、腹痛に加えて、体が冷える原因にもなります。
それと同じくつらいのが、腰の痛みやダルさ。それも、生理前~生理前半だけでなく、後半になっても腰の鈍痛が続くこともあり、地味にツラいとお悩みの方も少なくないでしょう。
腰痛もまた、生理痛のひとつなのです。そこで今回は、生理前~生理中に感じる腰の痛み・ダルさにフォーカス。
骨盤まわりの筋肉を無理なく動かして、腰のツラさを和らげるストレッチとヨガのポーズを紹介したいと思います。
生理前~生理中の腰の痛み・ダルさに! ストレッチ&ヨガポーズ3つ
1.骨盤まわし
1)足を開いて立ち、手を腰に添える
→足は、腰幅よりもやや広めに開きましょう。腰が反りすぎないように、尾骨をグーッと引き下げます。
2)円を描くように、骨盤をまわす
→上半身や足があまり動かないように、骨盤を中心にまわすように意識します。10回ほど繰り返したら、反対まわりもおこないましょう。
2.ヨガのカメのポーズ
1)足の裏同士を合わせた合蹠(がっせき)の姿勢で座る。お尻でうしろに歩いて、かかと~恥骨までの間隔を広くする
→かかとから恥骨までは、足1.5足~2足分くらいのスペースで、ひざは床につかなくてもOK。リラックスして座りましょう。
2)上体を前に倒しながら、手は足の下を滑らせる
→息を吐きながら、無理のないところまで上体を倒していきます。
3)額を足先につける
→腰を丸めるようにして、あごを軽く引きます。額が足先につかなくてもいいので、首の力を抜いて脱力しましょう。呼吸を5回繰り返します。
3.後屈のストレッチ
1)あぐらの姿勢で座る
→かかとが体の中央にくるようにします。骨盤を立てて、左右の座骨に均等に体重を乗せましょう。
2)両手を体のうしろにつく。上体を軽く倒して、お尻を浮かせる
→手の指先は、体のほうに向けます。ひざで体重を支えながら、ゆっくりとお尻を浮かせましょう。
3)さらにお尻を高く持ち上げたら、頭をうしろに倒す
→骨盤を突き出し、ひざ~肩までが緩やかにカーブするように意識しましょう。腰に痛みが出ない程度に心地よく後屈をしたら、呼吸を5回繰り返します。
お尻を持ち上げるのがツラいときは、床につけたまま上体をうしろに反らせてみてください。
→胸を開いて、下腹部を突き出し、リラックスして呼吸を繰り返しましょう。
生理の前~最中は、さまざまな痛み・不調などを感じやすいので、体の様子を見ながら無理のない範囲で取り入れてみてください。
※ 痛みが強かったり、いつもとは違う不調を感じたりする場合は、医療機関を受診しましょう。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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