更年期の私がお盆に夏風邪を引いて気づいたたったひとつのこと
更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期は体調を崩しやすい…
更年期になって体が弱くなった私は、「最悪のケース」を日頃から考えるようになりました。実は今回お盆前から家族全員が夏風邪を引いてしまったのですが、そういった「日頃の備え」が功を奏したと感じています。
まずやっていたことは、コロナ感染者数が少なかった時期に抗原検査キットを自宅用に山ほど買っておいてストックしておいたこと。ご存じの通り抗原検査キットは今や医療機関でも不足するほどになっています。
この時期、風邪を引いた際一律「発熱外来」に行かなければいかない今、39度近くでフラフラの時にPCRの結果を1時間待つ体力がないと感じた私は買いだめをしていたのでした。おかげで今回家族中に蔓延した高熱もコロナが陰性であることが自宅でわかり、対処療法で切り抜けました。(実際医療機関に連絡しても自宅待機、と言われるので)
また、この時期自宅にあって助かったのが
・粉末のポカリスウェット
・簡単に食べられる麺類(うどんなど)
・解熱剤
・咳止め
でした。いつも使うわけではないですが、症状がひどい時は抑えられるので、ぐっすり眠ることに役立ったのです。
例えば肺炎や熱が3日以上経過しても下がらない、など最悪のケースはすぐに救急医療にかかることは頭にいれておき、自分や家族の経過を冷静に観察しながら過ごしたお盆になりました。
なんでもない時ほど「いざという時」を考える大切さ
更年期中の女性でコロナのことを気にして相談される方が後を絶たないのですが、そういった時に「コロナになったらどういう行動が必要か知ってますか?」と聞くと、たいてい皆さん次の行動が分かっていません。しかし、厚労省や市町村の情報などを見ると、どうするかの流れは書いています。
人は「よくわからないこと」に対して不安が増幅する傾向があります。だからこそ、「よくわからない」をそのままにしておかないことが大切です。
「更年期になったらどうしたら良いでしょうか、不安でたまりません」というお声もいただきますが、「更年期にならないか不安になるよりも、なった時に自分はどこの医療機関にかかるのか、どのタイミングでかかるのが良いのか」を調べることの方が先になります。
私はコロナだけでなく、災害なども考えて備蓄をしています。結局自分の「安心感」や「安全な日常」は自ら情報をとって準備していくことで積み上げられていくことなのです。
逆に今回の出来事を通して、「事前の準備」というのがいかに大事かということを身に染みて感じました。
皆さんもこの機会に是非一度「いざ」という時の対策ができているかチェックしてみてください。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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