【その腰痛、反り腰が原因かも】辛い腰痛がスーっと楽になる「股関節ほぐし」と「前もも伸ばし」
多くの人が抱えている腰痛トラブル。長年悩んでいる人も多く、なかなかよくならないですよね。もしかしたら、その腰痛の原因は、「反り腰」にあるかもしれません。股関節と前ももをほぐして反り腰を改善すれば、腰痛改善にも期待ができます。
腰痛は「反り腰」が原因?
反り腰とは……
骨盤が前に傾き、背骨のカーブが大きくなっている状態で、特に女性に多く見られる現象です。正しい姿勢は骨盤がニュートラルな位置にあり、その上にある背骨は自然なS字カーブを描いています。女性の場合ヒールを履く機会が多かったりすると、重心が爪先にかかり、骨盤が前に傾き、それに対し体がバランスを取ろうとすることで腰が反っていることが多いです。
爪先が重心にくる姿勢が続くと、太ももの前側の筋肉ばかりが使われて前ももがどんどん硬くなってしまいます。太ももの前側の筋肉は4つの筋肉からなる「大腿四頭筋」という筋肉ですが、その真ん中にある「大腿直筋」という大きな筋肉は骨盤に付着しているため、硬くなると骨盤が前に引っ張られて、前傾して反り腰になってしまうのです。
反り腰の姿勢は大きく背骨のカーブを描くために、極端に腰に負荷がかかり、その結果腰痛を引き起こしてしまいます。
反り腰は腰痛の他にもさまざまな不調をもたらす
反り腰の姿勢のままでいると、腰痛だけではなく様々な不調も引き起こされます。
反り腰の人はももの前側の筋肉ばかりを使い、裏側の筋肉を使わないため、お尻が垂れやすくなります。また、骨盤が前傾するとインナーマッスルが弱くなり、内臓下垂することで下っ腹が出るといった困りごとも。また、前ももが張るため足が太く見えたり、身体全体の巡りも悪くなったりします。他にも、股関節が屈曲(前に曲がる)・内旋(内側に捻れる)の方向で固まりやすく、股関節が詰まった感じや股関節痛などの症状が現れる場合もあります。
●垂れ尻
●全身のむくみや冷え
●足が太く見える
●ぽっこりお腹
●股関節の詰まりや痛み
前ももの筋肉を伸ばして腰痛改善に繋げよう
反り腰改善のためには、重心の掛け方を正すことが大切です。また、反り腰によって硬くなってしまったももの前側の筋肉を、伸ばしてほぐすことも大事。前に傾いた骨盤をニュートラルに導くことで、腰回りの筋肉が緩まり腰痛の緩和につながります。
股関節もほぐれて気持ちいい!腰痛改善のための前ももほぐし
①脚を伸ばして座ります
②右脚を立て、斜め45度くらいに脚を開きます
③両手を後ろへつきます
④脚の付け根からパタンパタンと内側に倒します。5〜10回ほど繰り返します
⑤割座になり、後ろへ重心をのせます
⑥余裕があればひじを下ろし、床につけます。ゆっくり呼吸を繰り返します
⑦上体を起こして脚を伸ばし、反対側も同様に行います
動画で動きを確認したい方はこちら
AUTHOR
中村優希
幼少時代から新体操に打ち込み、大学時代には日本一のチームに所属。会社員時代にヨガと出逢い、その後ヨガインストラクターへ。主宰のオンラインレッスンや板橋のヨガ教室の他、プライベートヨガや企業ヨガ等の出張クラスも行いながら、大規模イベントの講師、ヨガ雑誌などの監修やポーズモデルを多数務めるなど多岐にわたる。長年新体操やヨガで培った経験から、美しい姿勢や柔軟性を高める体の使い方なども伝えている。"心身が整いほぐれるレッスン"効果を感じ分かりやすい!と人気を集めている。 Lani yoga主宰
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