温めるのはNG?スマホやパソコンで目が疲れている時のセルフケア
スマートフォンやパソコンは、現代の私たちの生活に欠かせないアイテムです。画面を見ることが日常にあると、「ドライアイ」や「目の疲れ」「目の奥が痛い」など慢性的な眼精疲労を感じてはいませんか? 目のケアと言えば温めてほっと一息…と思う方も多いのではないでしょうか。そんな方は要注意!実は目を温めるケアはトラブルを長引かせるきっかけになっているかもしれないのです。
目は温めてはいけない?
私たちの身体は、五大元素(空・風・火・水・地)を持っていると、アーユルヴェーダでは言われています。その中でも、目は「火」の力を持つ感覚器官です。
目の疲れを感じた時、ぜひ瞼に触れてみてください。きっと目に熱を感じるかと思います。そう、私たちの目は、熱を帯びているのです。ドライアイや、疲れ目、目の奥が痛いなどのトラブルは、この火の力が引き金となり、炎症が起きて現れるトラブルだとアーユルヴェーダでは考えられています。
私たちの目は日常的に、太陽の光を浴び、デバイスの光を浴び、常に熱にさらされている状態です。熱く燃えている目をさらに温めてしまっては、炎症が起こり、目のトラブルが改善しません。
そこで大切なのが、「目を冷やす」ことです。
毎日3分冷やしてから寝よう
熱を帯びている目には、クールダウンが最適!
今日からできる「冷やすセルフケア」を3つご紹介します。ご自身のライフスタイルに合わせて、取り入れやすいものを選択してみてください。
①冷水でコットンパック
コットンを冷水に浸し、両目を覆うようにパックをします。徐々にひんやりとしてくる感覚を感じてくるでしょう。コットンを乗せている間は、瞼を閉じ、ゆったりとした呼吸でリラックスタイムをお過ごしください。クールタイプのアイピローを使っていただくのもおすすめです。
②ローズウォーターでコットンパック
バラにはクーリングの効果があると言われています。ローズウォーターを持っている方は、①と同じようにコットンに浸してパックすることで、熱を吸収してくれます。ほのかなバラの香りにも癒される時間となるでしょう。
③ギーでコットンパック
アーユルヴェーダで最高峰のオイルと言われている「ギー」を使います。ギーは冷性の性質を持ち、クーリングの効果があると言われています。アーユルヴェーダのサロンに行くと、ギーを目に直接浸す施術方法があるほど、目のケアには最適です。ですが、個人で行うのは大変なので、コットンに浸してパックをするか、綿棒で優しく瞼の上に塗るケアがおすすめです。
ホットアイマスクは使ってはいけないの?
目のセルフケアに、ホットアイマスクを使っている方もいるのではないでしょうか。これは、完全にNGというわけではありません。ただ、理解しておきたいのは、温めるのと冷やすのとでは、目的が異なるということです。目を冷やす目的は、眼球を冷やすこと。目を温める目的は、目の周りの筋肉「眼筋」を温めることです。目をよく動かして多方面を見たり、目の周りの筋肉「眼筋」が強張っている感じがあれば、温めて筋肉を緩ませてあげてください。その場合は眼筋をほぐしているので、その後に冷やすことを忘れずに。眼球をクールダウンしてくださいね。ただし、充血や目の炎症を感じる方は温めるのは控え、冷やすケアだけにしましょう。
寝る前の習慣として身につけよう
目を冷やしている時は、自分のリラックス時間。その後は、デバイスを見ないようにすることで必要以上の情報はシャットダウンされ、目も頭もリラックスした状態で睡眠に入れます。1日の終わりに目を冷やす習慣を作って、日々たくさん使っている目を休ませてあげてくださいね。
AUTHOR
永田舞美
ヨガ・アーユルヴェーダ講師 金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに 意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。 この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。 ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。
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