【知らずにやっていない?】「夏にやりがちな間違い」と夏トラブルのアーユルヴェーダ的対処法

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【知らずにやっていない?】「夏にやりがちな間違い」と夏トラブルのアーユルヴェーダ的対処法

初夏は、アーユルヴェーダでは、ピッタ(火)の上がりはじめです。少しずつ体内の熱がこもってきたりするので、なんとなく、ピッタ性の不調が出やすくなります。この時期どのようなケアしたらよいのでしょうか? 夏にやりがちな間違いとあわせて、アーユルヴェーダビューティーカレッジ学長の新倉亜希さんが解説します!

アーユルヴェーダから見た「夏トラブル」の原因

アーユルヴェーダはインド5000年の予防医学といわれ、WHO(世界保健機関)においても認められている医学です。アーユルヴェーダを和訳すると「長寿の知恵」という意味です。今日よりも明日、明日よりも明後日、アーユルヴェーダを日常に実践することで、毎日少しずつ健幸になっていくための5000年の自然療法の叡智が詰まっています。

アーユルヴェーダでは初夏はピッタ(火)の上がりはじめです。少しずつ体内の熱がこもってきたりするので、なんとなく、ピッタ性の不調が出やすくなります。例えば、胃腸や皮膚や目などがこの季節のアンバランスしやすい所! 冬でも冷えている物とかを取ってもいるにも関わらず、夏の方が、お腹が痛くなったり、下痢をしやすくなったりするのもピッタの影響を受けるからです。まさに自然の摂理での影響です。

今回は、こうした夏に起きがちなトラブルとアーユルヴェーダ的対処法についてお伝えします。

夏
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ついやっていない?夏の「あるある」な間違いとアーユルヴェーダ的対処法

火を強めてしまうアクティビティや食べ物は控えよう

解放感はありますが、炎天下でのバーベキュー、辛いスパイシーな食べ物の摂取、テレビCMのようなビール祭り!などは夏のイメージがありますが、実は全て火を強めてしまうものばかりです。夏のCMイメージからは脱却していただき、夏は冷性な質のものを取って、なるべく体内の粗熱をとらなくてはいけません。

だからと言って、極端に冷やすために氷入りの飲み物やアイスクリームを食べたほうがよい、ということではありません。アーユルヴェーダでは一番冷たい温度は「常温」とされています。コンビニや自動販売機で買う飲み物も冷蔵庫で冷えたものばかり!なるべく常温コーナーで買いましょう!

お水
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自然な体内調整を使って体の熱を取ろう

昔の先人はやはり素晴らしく、今の現代人のような生活はしていませんね。夏はスイカなどの冷性な食べ物、キュウリとか水にさらしたそうめんとかを食し、粗熱を取り、自然の風で窓を開けたり、扇風機を回したり、自然な体内調整ができるように過ごしていました。また風鈴も涼しい音色で聴覚を通して、涼をとっていました。昔の家庭にはあった、すだれにウシーラという植物を巻き付けると、そこを通る風が冷たくなります、アーユルヴェーダでも同じようにしていました。

ただ、冷房をつける、冷たいものを食べるなどは、結果的に汗が出づらくなったり、自律神経が乱れたり体調に影響します。冷性の質のものを取り、風とおしのよい着物、寝苦しい夜は、ブラフミーというハーブもハーブティとして飲むとほてった体を鎮静しよく眠れます。催眠剤にもなっています。

ブラフミー
Samadhi サマディ ブラフミーティー/アーユルヴェーダビューティ―カレッジ オンラインショップ

辛いものやジャンクフードは控えよう

夏はピッタという火のエネルギーが強くなるので、体が能動的、かつ攻撃的になりやすい時期です。ですからよく「暑くてイライラする」なんて言いますよね。実はプラントベースの食生活がこの時期はおススメです。アーユルヴェーダではラジャスと呼ばれるマインドを、行動的、攻撃的と考えますが、お肉や動いているもの、カップラーメンや辛いものを摂取すると、ラジャスと呼ばれる攻撃性のマインドが醸成されてしまいます。

ラーメン
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どうしても夏にイライラしてしまう自然の摂理の中では、植物や野菜を中心にした動かないものの摂取がおすすめです。動物はどうしても動いていますので、その「動」が体に入ってきてしまい、メンタルにも影響し、攻撃的になってしまうのです。夏はバーベキューなどではなく、冷性の夏野菜や動いていない食べ物を中心にとると、快適な夏のメンタル作りにもなります。人間は自然の中の一部。どんな季節でも、電力に頼らずとも自力で身も心も快適さを作れる技術を身に着けたらよいですね。

夏野菜
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肌のケアは「炎症止め」になるものを選ぼう

皮膚疾患もでやすい季節になります。もちろん、アトピー体質の方も影響されやすかったり、そのほかの方も、湿疹やかぶれ、あせもなど、なぜか皮膚症状がでやすい季節、夏はソフトタッチの肌心地の素材のものを着ることをおすすめします。また汗などの蒸れもほかの季節以上に悪影響になりますので、風通しのよい素材、蒸れないものを気を付けてください。

お肌的には、ピッタが強くほてってしまうので、ローズなどの収斂で冷性のものがおすすめです。肌トラブルが起きやすいので、なるべくナチュラル素材の、べたつきのあるものより、さっぱりとした触感のもの、または炎症止めになるようなものがおすすめです。

ローズウォーター
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熱からくる赤いニキビなどもできやすい季節。日焼け止めをしっかり塗って、皮膚が炎症しないように心掛け、たまには余った牛乳で顔を洗うと、肌のほてりが取れたり、シミ対策にもなりますよ。また、ジャガイモを半分に切って、もちながら切り口でシミをくるくると優しくなでるのも、シミ対策になります。ぜひ、お試しください。(腕の裏側などでテストをしてから、お試しすることをおすすめします。また、肌が敏感な方、アレルギーがある方はお控えください。)

じゃがいも
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教えてくれたのは…新倉亜希さん

新倉先生

アーユルウェルネス株式会社 代表取締役。アーユルヴェーダビューティーカレッジ 学長。内閣府認証 日本アーユルヴェーダ協会 理事。アーユルウェルネス協会 代表理事。インド医療法人Chakrapani Ayurveda Clinic & Research center認定アーユルヴェーダヘルスコンサルタント。著書に『夢を叶えるアーユルヴェーダ』『アーユルヴェーダが変えた!トレーニングの常識』(BABジャパン)がある。

アーユルヴェーダ書籍
『アーユルヴェーダが変えた!トレーニングの常識』(BABジャパン)より

★【7/31(日)13時~16時開催】セミナー「現代科学で解くアーユルヴェーダ~コロナ禍で活かす自然療法の予防医学~」@神奈川労働プラザ第4会議室(来場&オンライン参加のハイブリッド形式)申込受付中。お申込・お問い合わせ:アーユルヴェーダビューティーカレッジinfo@ayurveda-beauty-college.com

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

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