【研究結果が示唆】野外で過ごす時間が長い人ほど栄養価の高い食事をする傾向がある!その理由とは?
野外で過ごす時間が長いほど、より栄養価の高い食べ物を選ぶ傾向があることがわかりました。
気分の向上、集中力の強化、炎症の抑制−これらは屋外に出て自然の中で過ごすことで得られる健康効果のほんの一例に過ぎません。しかし、自然は健康やウェルネスに関するあなたの選択に影響を与えることができるのでしょうか?新しい研究によると、屋外に出ることは栄養面でも有益であり、より健康的な食品を選択するのに役立つ可能性があります。
ここでは、大自然の中で過ごすことが、食生活にどのようなプラスの効果をもたらすかをご紹介します。
自然との関わりは「食品選び」に何らかの影響を及ぼすかもしれない
ドレクセル大学の複数の分野の研究者が、自然の中でより多くの時間を過ごすことが、より健康志向の食品選択につながる可能性があることを発見しました。この研究結果は、学術誌のアメリカンジャーナル・オブ・ヘルスプロモーションに掲載され、屋外に出ること、特に都市部に住んでいる人は、栄養面で有益である可能性を示唆しています。
研究者たちは、自然界とのつながりを感じる「自然との関わり合い」が、食事の多様性にどのような影響を与えるかを調べました。
具体的には、果物や野菜の摂取量に注目し、2017年の4カ月間に、自然とのつながりと飲食物の摂取量の両方を自己申告した300名以上の成人を対象に調査を行いました。
調査終了後、それらの調査から、自然とのつながりが強い参加者は、よりバラエティに富んだ食事を摂取していることがわかりました。また、より多くの果物や野菜を食べる傾向がありました。全体として、「自然との関わり合いが多い」人ほど、健康的な食習慣を継続する傾向があったのです。
自然との関わり合いが栄養に影響する理由
研究者たちは、自然の中に身を置くことが食生活の選択にどのような影響を及ぼすのか、正確には特定できませんでしたが、今回の結果からいくつかの重要な結論を導き出しました。自然との関わりを深めることは、他の健康的な食事への取り組みを補完する素晴らしい方法であることが示唆されたのです。
ロサンゼルスにあるポーズスタジオのプラクティショナー、チャールズ・タボーン博士は、自然との関わり合いを深めることは、食習慣以外にも有益であると考えています。タボーン博士によると、それは全身の健康を保つために不可欠だそうです。「私は健康のさまざまな柱について話していますが、自然はその一つです。私たちは自然の中で進化してきました。私たちの生理機能はそれを知っていますし、周囲の環境からさまざまな種類の細菌や情報に触れることは、非常に有益です」。
自然が食生活や健康全般に良い影響を与える可能性があることを実感したいなら、外に出てみましょう。普段はジムや家の中で過ごすことが多いという人も、外に出て運動してみましょう。自然とのつながりを深めるために、外に出ることを習慣にしましょう。都市部に住んでいて緑が少ない場合は、週末に自然の中へ出かける計画を立ててみて下さい。ハイキング、短いキャンプ旅行、近所の公園で午後を過ごすなど、自然の驚異に囲まれる方法はいろいろあります。
「私は散歩をしたり、海に足をつけたりします」とタボーン博士は言います。「サーフィンをして、汚れた水を飲み込むことも大切なことです。あるいはただ歩くことも。自然を相手にすることは、健康維持に欠かせないと思います。自然を健康とウェルネスに不可欠なものと考え、それを日々の生活の一部として取り入れることは、非常に有効です」。
あなたが家にいる場合でも、自然と関係を築くためのさらに簡単な方法とは?自分の屋外スペースに足を踏み入れてみましょう。庭で植物を育てているのなら、植物の世話をしながら自然との関わりを育むことができます。小さなハーブ園でもかまいません!
教えてくれたのは・・・ヘザー・アダムスさん
ヘザー・アダムスさんは、執筆と編集業で活躍してきた経験豊富なライター。コンテンツ制作、ソーシャルメディア、マネジメント、編集を得意とする。
ヨガジャーナルアメリカ版/「Researchers Say Spending Time Outdoors Impacts Your Eating Habits. Here’s How」
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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