「セックスレスになりにくい寝室環境」についての様々な意見を受けて臨床心理士が思ったこと

 「セックスレスになりにくい寝室環境」についての様々な意見を受けて臨床心理士が思ったこと
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夫婦やカップルにはコミュニケーションが必要

このようなセックスに関する文脈のすれちがいは、夫婦やカップルには起こりがちです。特に長く時間をすごしてきた相手に対しては、「きっとこういうことを言っているんだろう」というバイアスもかかりがちですし、「なんか言いたいことがあるんだろうけど、めんどくさいからスルーしよう」ということもあるかもしれません。

もう聞き飽きた方もいるかもしれないけど、やはりポイントになるのは日々のコミュニケーションなんですよね。とはいえ、常に顔を突き合わせて話し合いましょうということではなく、1日5分でも10分でもお互いのことに意識を向けて、それが一方通行になっていないか確認できるといいなと思います。

とはいえ、セックスレスの問題は簡単ではない

コメントにもあったように、セックスレスの問題は一筋縄ではいかないのが現実。どんなにがんばってもうまくいかない時もあります。

だからこそ、1人で悩まないでほしい。もちろん信頼できる人に相談できればいいけれど、今回のようにネットの意見を見て「セックスに悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と思うだけで安心する人もいるはず。これまで相談に来られた方のなかには、SNSの裏アカウントでセックスについての悩みを吐露していると仲間ができた、いろいろ話せるようになって孤独感が緩和した、という人もいます。

専門家に頼ることも選択肢のひとつに

セックスやパートナーシップの悩みは人には話しづらいからこそ、守秘義務がある相談空間が大切。臨床心理士・公認心理師のカウンセリングは守秘義務を徹底しています(守られていないと感じた場合は協会に申し立てすることも可能)。

心理カウンセリングでは、カウンセラーが一方的にアドバイスをするのではなく、それぞれの事情や特性を把握した上で、それぞれに合った方法を一緒に考えていきます。これはセックスやパートナーシップの問題が十人十色だからこそ、とても大切なこと。

自分たちに合った関係構築をしていきたい、2人だけでの問題解決がむずかしいので第三者にはいってほしい、という時は臨床心理士や公認心理師など公的な心理の専門家に頼ることも選択肢のひとつにしていただけたらと思います(カップルカウンセリングや夫婦カウンセリング、セックスセラピーをしている心理士の方がおすすめですが、何よりも話しやすい・安心できると思える雰囲気があることもポイントです)。

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西田めぐみ

西田めぐみ

臨床心理士 / マインドフルネス認定講師。性のお悩みについて臨床心理士の視点から発信、カウンセリングを行う。オンライン心理カウンセリング「amariカウンセリングルーム」主宰。



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