氷だけじゃない!堅い食感のポテチやスナック好き、それって鉄欠乏のサインかも【チェックリスト付き】
氷を食べる氷食症は「貧血」だと聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。ですが氷だけでなく、堅めの食感などを好んで食べる場合も貧血に関連する栄養素である「鉄」の欠乏が疑われることが多いんです。また、健康診断で貧血ではないと指摘されても、分子栄養学的に見ると鉄欠乏だという事は非常によくあります。
ガリガリ食感好きは鉄欠乏
何も氷を食べる氷食症だけが鉄欠乏のサインではありません。例えば、堅あげポテトやじゃがりこなどのガリガリとした食感のポテチ、スナック菓子や食品を好んで食べる場合も鉄欠乏が疑えます。
自然と好んで食べることの背景には、潜在的な身体の状態が現れていることが多いのです。分子栄養学ではこのような細かい兆候も身体の栄養状態を推察するヒントとして用います。
他にも、鉄欠乏の兆候は沢山ありますので、以下の項目をチェックをしてみると「健康診断で貧血ではなくても、本当は鉄欠乏だ」ということがわかるかもしれません。
鉄欠乏チェックリスト
1、立ちくらみやめまい耳鳴りがよく起きる
2、喉に不快感があり落ち着かない
3、朝なかなか起きられない
4、食欲があまりない
5、湿疹ができやすい
6、吐き気を感じることが多い
7、少し体を動かすだけで息切れや動悸がする
8、季節に関係なくくしゃみや鼻水が出る
9、休んでも疲れやダルさを感じる
10、顔色がくすんでいる、化粧ノリが良くない
11、風邪をひきやすい
12、ぶつけていないのに気がつくとあざができている
13、歯茎から出血することがある
14、頭が重いまたよく頭痛が起きる
15、頭を洗うと髪がよく抜ける
16、むくみがある
17、いつも肩こりに悩んでいる
18、便秘や下痢になりやすい
19、胸が痛む時がある
20、まぶたの裏が白い
21、口角炎ができやすい
22、注意力の低下や集中力の低下を感じる
23、ささいなことでイライラしやすく神経質になった
24、やる気や気力が出ない
25、記憶力の低下を感じる
26、生理の量が増えている
27、月に何回も生理が来ることがある
28、生理痛が重い
29、子宮内膜症や子宮筋腫がある
30、堅い食感のポテチやスナックをよく食べる
31、カリカリやコリコリなど食感のある食べ物が好きだ
いくつ当てはまりましたか?
このチェックリストのうち
・1~7個…軽度鉄不足あり
・8~14個…鉄不足あり食事や生活を見直そう
・15~20個…サプリメントの利用も検討しよう
・22個以上…医療機関で相談を
自分の鉄欠乏度に驚かれた方もいるのではないでしょうか。
鉄の重要性を知っていますか?
手や足を体を動かして動作をしたり、心臓や臓器を動かし生命活動を維持したりといった人間の最低限の動きにプラスして、仕事や家事などに日常を生きていく上で必要なのがエネルギーです。エネルギーがなければ何も始まりません。
そのエネルギーを作ってくれるのが身体の細胞に存在するミトコンドリアですが、ミトコンドリアでエネルギーを作るために必要な栄養素が鉄です。鉄は細胞レベルでとても重要な栄養素なのです。
また、細胞のミトコンドリアでエネルギーを作り出すためには、私たちが呼吸で取り入れている酸素が必須です。酸素を身体中の細胞に運ぶのは赤血球であり、赤血球にも鉄が必須なのです。そのため、鉄が不足してしまうと、とても体に負担のかかる状態になってしまいます。その負担として出る症状が、先ほどのチェックリストです。
また、前提として、貧血でなければ鉄は足りている訳ではないのです。
分子栄養学的な血液検査では、より鉄欠乏と体調の関係がわかり、アドバイスやカウンセリングで食事法やサプリメンテーションなどの自分に合った鉄分の補給の方法を知ることができます。
鉄の充足はあなたの本当の力を引き出してくれる
鉄不足があると日常生活の質が下がるだけでなく、パフォーマンスも下がります。日常の積み重ねである人生の質も下がってしまいます。あなたの生まれ持っている潜在的な発揮できうる能力が全て発揮できないと言うことです。
栄養不足によって、本来の力が発揮できないもったいない状態で日常を送るよりも、食事や「特に鉄分の充足」を心がけるとポテンシャルを十二分に発揮して生きることができるのです。
ぜひ、あなたの身体の鉄分状態を確認してみてはどうでしょうか。
AUTHOR
立山貴美恵
6年の闘病経験から「分子栄養学」に出会い、分子栄養学カウンセラー・カラダリビルドコーチとして活動中。症状を薬などで対処し続ける事ではなく”不調の根本原因”を探するアプローチや、体を立て直し再構築する考え方を提供。栄養、食事、代謝、ホルモン、メンタルについて記事執筆。HP『カラダリビルド』。様々な不調に悩む方へ個人カウンセリングや栄養療法クリニックでの指導を行う。食欲コントロールダイエットインストラクターとしてもオプティマルヘルスの実現をサポート。
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