【知って得する栄養学】心血管系疾患のリスク軽減など「アボカド」をたべると得られる科学的効能とは?

 【知って得する栄養学】心血管系疾患のリスク軽減など「アボカド」をたべると得られる科学的効能とは?

アボカドは、私たちと同様、私たちを愛してくれているのです。

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もはやリンゴではなく、1日1個のアボカドを食べれば、医者要らずと言われるほどです。サワードウブレッドに塗ったり、サラダに混ぜたり、塩を振って丸ごと食べたり、この果物(そう、果物です)には、おいしいだけでなく、たくさんの健康効果が詰まっています。しかし、アボカドの価格は高いので、毎週買うことを正当化するために、多くの科学的利点を1つにまとめることにしました。すべては健康のため、そしてワカモレのためなのです。

注:私はアボカド愛好家の一人に過ぎないため、このリストはすべてを網羅しているわけではありません。

科学的にアボカドには様々な効果有り

心血管系疾患のリスクを下げる効果も

アメリカ心臓協会ジャーナル(Journal of the American Heart Association)に掲載された最近の研究によると、週に少なくとも2皿のアボカドを食べる人は、アボカドを食べない人に比べて、心血管疾患のリスクが16%低いことがわかりました。これらの被験者は、冠状動脈性心臓病のリスクも低くなっていました。

アボカドは腸の健康に役立つ

最近、研究者がアボカドが腸に与える影響を調べたところ、1日1個のアボカドを食べた参加者は、腸の健康をサポートする腸内微生物の濃度が高いことがわかりました。栄養学ジャーナル(Journal of Nutrition)に掲載されたこの研究では、アボカドを食べた被験者の方が微生物の多様性が高いことも分かりました。

脂肪を減らす働きがある

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究者が発表した2021年の研究では、1日1個のアボカドを食べた女性は、深い内臓の腹部脂肪が減少していることがわかりました。体内のこの種の脂肪が多いと、糖尿病のリスクが高まるので、この減少は大きな意味を持ちます。

「悪玉コレステロール」値を低く抑えられる

2019年、研究者たちは、1日1個のアボカドを食べると、"悪玉コレステロール "とされる低密度リポタンパク質(LDL)のレベルが低くなるという研究結果を発表しました。研究者らは、参加者の食事に毎日アボカドを取り入れた後に低下した、体内のLDL粒子の濃度を調べることで、この発見にたどり着きました。

アボカドは口腔がんの予防に役立つかもしれない

このパワフルな果物は、口腔の健康にもよいかもしれません。学術誌のセミナーズ・イン・キャンサーバイオロジー(Seminars in Cancer Biology)に掲載された2007年の研究では、アボカドの特定の栄養素が前がん細胞の成長を止める、または完全に殺すのに役立つことがわかりました。

一価不飽和脂肪酸を含み、賢くなれる可能性がある

学術誌ニューロイメージ(NeuroImage)に掲載された2017年の研究では、一価不飽和脂肪酸と一般的な知能を担う脳内ネットワークとの間に関連性があることがわかりました。研究者たちは、これらの脂肪酸を、問題解決や注意を要する作業を司る背側注意ネットワークに関連付けました。

さらに、たくさんの栄養素が含まれている

アボカドには、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ヘルシーな脂肪、食物繊維などの必須栄養素が豊富に含まれています。

医師、研究者、栄養士は皆、アボカド1個に1.99ドル(約260円)の価値があると認めているようです。

教えてくれたのは…エレン・オブライアンさん
エレン・オブライアンはヨガジャーナル のスタッフライター。ライフスタイル、カルチャー、健康分野を得意とする。Twitter: @ellenobrien0

ヨガジャーナルアメリカ版/「I Counted All the Scientific Benefits of Avocados I Could Find—And TBH, I’m Still Shocked

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By ELLEN O'BRIEN
Translated by Hanae Yamaguchi

AUTHOR

ヨガジャーナルアメリカ版

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全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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