あなたももしかして「面倒な人」?精神科医Sidow先生に聞く、面倒な人にならないためにすべきこと

 あなたももしかして「面倒な人」?精神科医Sidow先生に聞く、面倒な人にならないためにすべきこと
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「隠れ面倒な人」を見極めるには?

―――出会った当初は感じの良い人だと思っても、付き合いを続けていくうちに面倒臭さを発揮するタイプの人もいるように思います。そういった「隠れ面倒な人」にメンタルを害されないために、相手を見極めるための方法や気をつけるべきポイントがあれば教えてください。

Sidow先生:「先ほどのSNSで発信するときに気をつけるべきことと繋がってくるのですが、相手を知るためのツールとしても、SNSのチェックは有効であるといえます。初対面の印象だけでは、相手の情報が少なくて分からないことも多いです。しかし、相手のSNSを見ると、周囲からの反応(コメントなど)、投稿から見て取れるクセのようなものが発見できます。それが全てではありませんが、面倒な人予備軍か判断する材料の一つにはなるはずです。実際、職場採用の現場では、応募者のSNSをチェックして判断材料にする……そんな話も当たり前になってきています」

面倒な人を切り捨てられないケース

この数年、フリーランスとして生計を立てる人も増えてきたように感じます。面倒だと感じる人を、切り捨てたくても切り捨てられない……相手が大口の取引先や顧客であった場合、収入と直結することを考えると扱いに困ってしまうケースもないわけではありません。

―――Sidow先生自身、今年4月からフリーの精神科医になったこともあり、フリーランスとして働いている方々の悩みに共感することも多いのではないでしょうか。面倒な人を切り離せない状況になってしまった、または事前に面倒な人と仕事で関わらないようにするために、Sidow先生流の対処法やアドバイスがあれば教えてください。

Sidow先生:「すでに面倒な人を切り離せないような関係になってしまっている場合には、『サービスを提供する上でのルールを決める』というのもひとつの手です。

たとえば、パーソナルトレーナーなど、お客様のお話を密に聞くことで満足度を得るような仕事もあるかと思います。ですが、他のお客様に迷惑がかかるほど長話をする人に困っているような場合は、ご自身のサービス内容の規約やルールに『質問やお話は〇分までとさせていただいております』というような、『これは全員に適応しているルールですよ!』というスタンスを作っておく。そうすれば、長話をする本人にも必要以上の不快感を与えることはないはずです」

対処法を知れば、自分の周りにひとりも「面倒な人」がいない世界を作れるかもしれない。そんな風に想像しただけでも、人間関係に対する考えが少し楽になるような気がしますね!

お話を伺ったのは……Sidow先生

Sidow

精神科専門医であり、医療現場で活躍する傍ら、YouTuberとしても積極的に活動している。動画やSNSでは、精神科・医療・心理に関する情報をわかりやすく発信しており、YouTubeチャンネル登録者数とSNSのフォロワーは、合計10万人にものぼる。自殺と精神科への差別・偏見をなくすために、精力的な情報発信を続けている。著書『もし世の中から面倒な人がひとりもいなくなったとしたら 面倒な人・苦手な人のトリセツ』(アスコム)のほか、2冊を出版。

Sidow
『もし世の中から面倒な人がひとりもいなくなったとしたら 面倒な人・苦手な人のトリセツ』Sidow・著(アスコム)

 

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Text by Aya Iwamoto

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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