キレイな紫色を出す「黒米」は楊貴妃も愛食した美容雑穀!その栄養価と美味しく炊くたった2つのコツ

 キレイな紫色を出す「黒米」は楊貴妃も愛食した美容雑穀!その栄養価と美味しく炊くたった2つのコツ
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高木沙織
高木沙織
2022-05-27

雑穀ご飯といったら、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養が豊富。そして、大小さまざま、色とりどりの雑穀による食感・見た目の華やかさもまた魅力的ですよね。薄っすらと紫がかった白米は、これぞ雑穀ご飯という感じ。しかも、この紫系の色素。何と、かの有名な世界三大美女・楊貴妃も愛食していた“黒米”によるものだとご存じですか?

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白米に混ぜて炊くだけで、ビタミンやミネラル、食物繊維をはじめとするさまざまな栄養を、手軽に取ることができる雑穀ご飯。

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その栄養価の高さもさることながら、大小さまざまな粒の食感や味。薄っすらと紫がかった白米の華やかさは、味覚・触覚・視覚からも食事の時間を楽しませてくれるでしょう。そして今回、注目したいのが、雑穀ご飯のこの薄紫色。これは、“黒米”に含まれるアントシアニンというポリフェノール系の色素によるもの(※ 黒豆や赤米によって、着色することもある)。黒米というと、どこか耳に新しい感じがするかもしれませんが、単品でも販売されているだけでなく、市販のミックス雑穀の中にも高い確率で含まれている身近な雑穀なのです。

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しかもこの黒米は、かの有名な世界三大美女のひとり・楊貴妃も愛食していたことで知られる美容雑穀でもあります。健康だけでなく、美容面においても嬉しい効果に期待できる雑穀なのです。

美容雑穀・黒米で、紫外線の強い季節を乗り切る!

さて、美容雑穀・黒米なのですが、具体的にはどのような栄養を含み、どのような効果に期待できるのでしょうか。

アントシアニンによる抗酸化作用

黒米に含まれる黒色の色素・アントシアニン。このポリフェノール系色素には、強い抗酸化作用があることで知られています。抗酸化作用とは、ストレスや運動不足、飲酒、喫煙などによって増えると言われている活性酸素の影響により、体が酸化するのを抑える働きのこと。活性酸素は、さまざまな疾病の原因と言われているのですが、それだけでなく肌にとっても悪影響を及ぼすため油断は大敵。というのも、これからの季節に量が増える紫外線を浴びることで、皮膚細胞で活性酸素が生成されると、シミやシワの原因になるからです。

黒米のような抗酸化作用を持つ食材をしっかりと取り入れることで、健康・美容面においても嬉しい効果に期待できるでしょう。

ビタミンB2が豊富

糖質や脂質の代謝に関わるビタミンB2。そのほかにも、皮膚・髪・爪などの新生に関与するこの美容ビタミンが豊富なのも黒米の特徴です。

食欲・元気が出ないときにも!

黒米は、薬膳食材でもあり、腎の働きをよくすると考えられています。そのため、食欲がないとき、体力・気力の低下が気になるときなどにもオススメです。

黒米ご飯を炊いてみよう!

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黒米の魅力がわかったところで、実際に黒米ご飯を炊飯してみたいと思います。
と言っても、難しいことはありません。

ポイントは、たったの2つ!

“浸水をすること”と、“早炊きをしないこと”です。

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黒米は、小さいけれど硬くて、煮えにくい雑穀。なので、炊く前に浸水(水に浸す)してあげることで、消化・吸収がよくなります。
浸水の目安は、夏場で30分以上、冬場で1時間以上。寝る前に、タイマーでセットしておいてもよいでしょう。

洗った白米と、それに適した水量+気持ちやや多めの水をプラスしたところに黒米(無洗タイプの場合は、そのまま)を加えて、浸水させます。
※ 例:白米2合の場合・・・黒米大さじ1、黒米分の水は大さじ2が目安

あとは、早炊きではなく雑穀モードもしくは、通常モードで炊飯すればOK。塩をひとつまみ加えることで、雑穀のうま味が引き出されるので、お好みで足してみてください。

これで、ふっくらモチモチ・美しい薄紫色の黒米ご飯の炊きあがりです。

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雑穀ご飯というと、炊き方や水加減が難しそうだと思われがちですが、基本を押さえておけば好きな雑穀をブレンドしたり、体調に合わせて柔らかめに炊いたりするなどアレンジも可能。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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高木沙織

高木沙織

ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。産前産後ヨガインストラクター資格、Core Power Yoga CPY®、筋膜リリースヨガインストラクター資格を保有。



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