ストレスに強い人は必ず持っている?【センスオブコヒーレンス】とは|臨床心理士が解説
センスオブコヒーレンスを育てる3つの方法とは?
資源集め
例えば、相談できる人の存在の有無、知識、ストレス発散法など、ストレスフルなことを目の前にした時に、それを乗り越えられる資源を持っておきましょう。山登りをする時に手ぶらで登る人はいませんよね?ストレスも同じことで、何か会った時のために普段から資源を集め準備しておくことが、結果として自分自身を守ってくれます。
現状を見つめる習慣
困難なことに直面すると、『あれがいけなかったんじゃないか』『こうなってしまったらどうしよう』と言ったように、戻れない過去やどうなるかわからない未来のことを考えがち。過去や未来のことに意識が向きすぎると不安を強め、よりストレスをためてしまうことに。過去や未来は変えることができなくても、現状なら自分で調整していくことができます。『今必要なことは何か』というように、現状に意識を向けていく練習をしてみましょう。
できていることに意識を向ける
できていないことに注目し続けると、気持ちがしんどくなってしまいますよね。そこでオススメしたいのが、どんなに小さなことでもいいので、できていることに注目してみること。『今日はこれができた』『〇〇したことでこんないいことができた』といったように、できていることを明確にしていくと、それが自信やそれがやりがいへとつながっていきます。
ストレス社会と共存していくために
コロナ渦や戦争など、今は世界的にストレスフルな状況の中に置かれており、ストレスな出来事とどのように向き合っていくかが試されています。そして今後もきっと予期せぬ困難に直面することもあるでしょう。そういった時に自分を守ることができるのは自分。これを機にストレスへの対処や準備についてていねいに考えてみませんか?
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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