【相談】「40代前半の夫の体臭が気になる」アーユルヴェーダカウンセラーの#毒出し保健室

 【相談】「40代前半の夫の体臭が気になる」アーユルヴェーダカウンセラーの#毒出し保健室
Photo by TicTacさん on Photo AC

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。 「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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【今回のお悩み】「夫の体臭が気になります…。」

40代前半の夫のニオイが気になります。4歳になる娘も夫の臭さに気づき「パパは臭いから嫌だ〜」と言っています。そして困ったことに当の本人は全く臭さを感じていない様子なのです。娘に臭いと言われてショックは受けていたようなのですが「そうかな?」といった感じ。

夫は肉食な上、お酒も飲みます。ステーキや焼き肉、すき焼きなどが大好きなので夫を喜ばせたくて自宅でもよく食べますが、暴飲暴食している時、接待を含めて仕事が多忙な時などは、特にニオイが気になります。

加齢によるものなのかもしれませんが、もし原因となるものが特定できれば取り除けるのでしょうか?汗っかきの夫と夏を過ごすのが憂鬱です。

(30代後半主婦)

アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス

女性には不快だけど男性は気づかないニオイとその原因

不思議なことに男女によって、ニオイの感じ方が違う成分があるのはご存知ですか?女性は「不快」と感じるのに、男性には気づかないニオイの原因物質を”アンドロステノン”と呼びます。そのニオイの感じ方は人によって異なり、「ツンっとする」「ムッとする」「甘ったるい」「尿の臭い」など様々。

アンドロステノンは男性の体臭に多く含まれる揮発性ステロイドの一種で、男性特有のニオイのもと。汗などと混じると、他の臭気を増強させる性質をもつといわれます。

おそらく相談者さんと娘さんは気づいているけれどご主人は気づかないとのことですので、ニオイの原因となっているはアンドロステノンである可能性が高いかもしれません。

このニオイ物質を放出する体臭の原因には4つあると言われています。体臭は、その人の衛生状態だけでなく健康状態や精神状態などの原因がいくつも重なり合ってひき起こされるものとも考えられます。アーユルヴェーダ的に体臭と向き合うためには、根本的な原因を見つけて取り除くことが大切ですので以下の4つを参考に、原因を探ってみましょう。

① 腸内環境 
腸の中には、善玉菌と悪玉菌があるということは聞いたことがあるかもしれませんが、このバランスが崩れると体臭の原因になると言われています。悪玉菌もわたしたちの体には必要な菌ですが増えすぎることで強い臭気のあるアンモニアに変換。アンモニアは血液に吸収され、体表面か放出されるように…便通が良くない方や、睡眠の質が悪い、疲れがなかなか取れないという方などは要注意!

② 汗  
男性は女性よりも発汗機能が盛んで多くの汗をかくと言われています。汗をかいて老廃物が皮膚や汗腺に蓄積し、雑菌が繁殖することで「汗臭い〜」となってしまいます。

③ストレス
仕事などで精神的なストレスを感じることも体臭の原因となります。ストレスは、皮脂の分泌を多くし雑菌を繁殖させたり、生理機能を低下させ新陳代謝を停滞させると言われています。

④ 体調が悪い 
本来であれば、ニオイ物質は尿や排便から排出されるものですが、体調が悪いと汗腺機能が低下し、汗だけではなくニオイ物質も排出してしまいます。

対策1. 家での食事は野菜中心にシフト!

相談者さんのご主人は、お肉中心のお食事、お酒を好まれるとのことですが、アーユルヴェーダ的に考えると、お肉やお酒をよく口にする方は体臭にも影響すると考えられています。肉食の中でもかなり脂っこいお食事をされているようなので、腸内環境にも負担がかかっていることが考えられます。

お肉でも鶏肉などに変えてみたり、なるべくお野菜中心のお食事にシフトしてみると良いかもしれません。おすすめは、甘みと苦味のあるお野菜。キャベツ、マッシュルーム、じゃがいも、さつまいも、オクラ、ズッキーニ、きゅうり、ブロッコリー、アスパラガス、葉野菜など…

ただし、ご主人の自然な欲求を頭で考えて、抑圧しすぎないことも大切にして下さい。

対策2. 朝お風呂に入る

また、これから夏に向けて汗をかくこともどんどん増えてくると思いますが、体臭対策は清潔であることが第一。できれば、毎朝お風呂に入る(沐浴)とニオイ撃退にかなり有効なのでおすすめ。

睡眠中に人はコップ1杯の汗をかくといわれていますがそれをそのままにすれば、その日一日は体からニオイ物質が放出される可能性も。

アーユルヴェーダでは朝の沐浴は、夜中のうちに皮膚にでてきた汗を含む毒素を浄化する効果があるとされていて、アーユルヴェーダ的な理想的な1日の始め方でもあります。

今回のご相談は、ご主人のことで更に当人は「ニオイに気づいていない」とのことでしたので、相談者さん一人の力ではなかなかコントロールするのは難しいかもしれませんが(得に朝お風呂に入るなどは…)、相談者さんが主導権を握っているお食事などはコントロールしやすいかもしれません。できることから始めてみて下さいね。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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