誰でも簡単にできる「歌うヨガ」【キールタン入門】

 誰でも簡単にできる「歌うヨガ」【キールタン入門】
sonoko
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2022-06-04

一言にヨガといっても、一番馴染み深い身体を動かすアーサナや呼吸法、瞑想など様々な側面がありますよね。今回はインドに古くから伝わる『キールタン』についてご紹介していきます。

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「キールタン」ってなに?

インドには、古くから伝わる『Bhakti yoga(バクティヨーガ)』と呼ばれる神への献身のヨガがあります。バクティヨーガは、ヒンドゥー教の聖典のひとつ「バガヴァッドギーター」のなかで、全ての行いを神に捧げることとして解説されています。そのバクティヨーガのひとつの練習として『Kirtan(キールタン)』があります。

マントラという「純粋な音」「音の構造の中に含まれている神秘的なエネルギー」を音楽に合わせて歌うことで、心を集中させて、自分自身を解放していきます。歌う瞑想と捉えることができるでしょう。

キールタンはどうやって行うの?

曲をリードする人と、他の参加者の掛け合いで進めていきます。リードする人がハーモニウムという鍵盤楽器を弾きながら先に歌い、それに続き参加者が歌います。

ハーモニウム

キールタンを歌う目的とは…

バクティヨーガは何かを叶えるためにするのではなく、人を強くしてくれます。例えばネガティブな思考をポジティブな思考に変えるための方法のひとつでもあります。マントラを唱えることで恩恵を受けることもありますが、それに期待するのではなく、神に捧げる気持ちで行うことが大切です。

キルタンを聞いてみよう

キールタンはインドの寺院で日常的に行われていますが、今日では様々なキルタンのCDが出ているので、その一部をご紹介します。

キールタンCD

KIRTAN spiritual chants for Daily Meditation 

他には、Krishna Das、Snatam Kaur、Deva Premalといった人気の歌い手による曲もあります。YouTubeなどでも聞くことができるので、好みの曲を見つけてみてはいかがでしょうか。

一緒にキールタンを歌ってみよう

 

RAAMA BOLO RAAMA BOLO BOLO BOLO RAAM (2X)

ラーマ:ビシュヌ神の化身でありインドの大叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公。

ボロ:ヒンディ語で「話す」または「歌う」の意。

 

SITAA BOLO SITAA BOLO BOLO SITAA RAAM (2X)

シーター:ラクシュミの化身であり、『ラーマーヤナ』の主人公ラーマの妻。

 

HANUMAAN BOLO HANUMAAN BOLO BOLO HANUMAAN (2X)

ハヌマーン:ラーマが『ラーマーヤナ』で魔王ラーヴァナを倒し、シーターを取り戻すのを助ける猿の神。

 

SIVA BOLO SIVA BOLO BOLO SIVA RAAM (2X)

シヴァ:創造と破壊の神様として知られる

 

RAAMA RAAMA RAAMA RAAMA RAAMA RAAMA RAAM,

RAAMA RAAMA RAAMA RAAMA JAYA SITAA RAAM

ジャヤ:ヒンディ語で「勝利」「栄光」の意。

 

キールタンで心地よい瞑想を

静かに座って行う瞑想とは異なり、祈りを歌に込めて歌うことでリフレッシュすることができます。ぜひヨガの練習に取り入れてみてくださいね。

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20歳の時にヨガに出会い、インドでヨガを学んだ後、山ヨガやアウトドアヨガのクラスを開催してきました。現在は、長く住んだ東京を離れて、子育てをしながら田舎暮らしを楽しんでいます。 ⁡ 〈保有資格〉 インド政府公認シヴァナンダヨガ正式指導者 タイ政府認定タイ古式マッサージセラピスト RYT200・RYT500取得講師 アーユルヴェーダアドバイザー



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