【5月病対策は今のうちに】健やかに幸せに暮らすためのヒント|アーユルヴェーダに学ぶ

 【5月病対策は今のうちに】健やかに幸せに暮らすためのヒント|アーユルヴェーダに学ぶ
Photo by Yu Kato on Unsplash

新生活が始まりしばらくたちましたが、いかがお過ごしですか?期待や希望にあふれている人もいれば、新しい生活に慣れるのに「まだ必死で…」という人もいるかもしれません。せっかく慣れてきた、楽しくなってきたという時にあるのがゴールデンウィーク。2022年の今年は最大で10日間の連休になる方もいると言います。連休明けにGWをキッカケに張りつめていた糸が切れ、なんだか気分が優れないなど『五月病』といわれる症状が出ていくることもあります。そうならないためにも、アーユルヴェーダの知恵を借りて上手に今の時期を過ごしてみませんか?

広告

五月病とアーユルヴェーダ

Adrian Swancar
Photo by Adrian Swancar on Unsplash

五月病とは、5月の連休後に起こる何となくの不調。例えば、「やる気が出ない」「何となく体調が悪い」「仕事に行きたくない」といった、鬱々とした気分になってしまうことです。

この五月病にならないための対策をお話する前に、少しだけアーユルヴェーダの理論的なお話をします。

アーユルヴェーダには、独自のエネルギー観があります。この季節による影響を受けて変化するとも考えられていて、春は暖かくなるにつれて冬の間に身体の内側に蓄積した冷たく・重たい”カパ(カファ)”というエネルギーが溶け出す季節と考えられています。

このエネルギーの特徴は、”ずっしり重い、ゆっくりした、ネチャネチャとした粘着性、じっとり冷たい”といったところ。

カパのエネルギーが増えてくることによって、気持ちが重くなってしまったり、やる気が起こらなくなってゆっくりペースになってしまったり、執着心がが増してネチネチしてしまったり、カラダが冷えて何となくの不調につながることがあります。

つまり、この”カパのエネルギーをなるべく増やさず、鎮める”ことが五月病にならないためのポイントと言えるでしょう。

特に、もともとの体質でカパのエネルギーを強く持っている人、またカパのエネルギーを増やすようなライフスタイルを春の時期に送ることで、五月病になるリスクをあげてしまいます。

アーユルヴェーダ的に五月病を予防するには?

Junseong Lee
Photo by Junseong Lee on Unsplash

1. 適度な運動

カパのエネルギーは重たく、ゆっくりな特徴を持っています。ですので、適度な運動でカラダを動かしましょう。重たくゆったりとしたエネルギーを消費するためにも、有酸素運動などがおすすめです。パワーウォーキングや、ジョギング、また少しフローヨガなども◎。

現代医学的にも、五月病はストレスが原因とされていますが、適度な運動はじんわりと汗をかくことでストレス解消にもつながります。

2. 昼寝はNG

カパには惰性という特徴もあります。春はポカポカした陽気で日中も眠たくなりやすいのですが、昼寝をすることで、ダラダラした特徴が増すことがあります。特に、お昼ごはん後はお腹がいっぱいになって眠たくなってしまいやすいですが、腹八分目を心がけてこうしたダラダラしやすい癖をつけないように心がけるのがおすすめです。

現代医学でも、規則正しく生活することは五月病を防ぐと言われています。昼寝をすることで、人間が本来持っている体内リズムを乱す可能性も大。睡眠リズムを崩してしまうと、日中のダラダラしてしまう率もどんどん高まってしまいますので注意が必要と言えそうですね。

3. カラダを温める

カパのエネルギーは、冷たさという特徴もあります。冷たさを増長させないために、カラダを内側・外側から温めるようにして下さい。

暖かくなってくると、冷たい飲み物を選びがちですが、なるべく常温または温かい飲み物をチョイスしたり、ショウガ、黒コショウ、クミン、シナモンと言った温めるスパイスをお料理にプラスするのは簡単なのでおすすめ。

また冷えはむくみなどに繋がりますが、それはカパのエネルギーが滞っているサインかもしれません。また、重たくゆっくりとしたカパのエネルギーは、毒素を排出するのに時間もかかるため、カラダが排出してくれるのを待つだけでなく、自分で排出するように促しましょう。

カラダを温める作用を持つキュアリングしたセサミオイルでリンパマッサージをしてみるのは、リラックス効果にもつながります。

4. 消化に良いものを食べる

カパのエネルギーが増えると、消化活動もゆっくりになります。ですので、消化に負担のかからない食べものをチョイスすることもおすすめ。もし、お腹が空いていないようであれば、スキップしてもOKです。「カラダが重い」と感じている人は、お粥やスープなど消化に良い食べものをチョイスして下さい。フルーツは消化しやすいですが、生のままですと冷たい性質を増やしてしまう可能性があるので、火を通すなどするがおすすめ。

カラダの重さや滞りは、心の重さやネガティブな感情もなかなか消化できないことにもつながります。カパのエネルギーは便通にも影響を及ぼしますので、もし「残便感がある」と感じる方や、粘っこい便が気になる方は消化に良いお食事を意識してみてはいかがでしょうか。

五月病予防は今のうちに

Old Youth
Photo by Old Youth on Unsplash

五月病は誰にでもなり得ますが、そうならないための予防を今のうちからはじめておくのがおすすめ。新生活が始まったばかりで、休みの日はゆっくり寝て過ごすなんて人もいるかもしれませんが、そんな方はぜひ新しい趣味を見つけるのも◎。

オンの時はもちろん、オフの時もなるべくダラけて過ごさず楽しいことをして過ごしてみてはいかがでしょうか。

皆さんの春が楽しい陽気なものになりますように…。

広告

AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

Adrian Swancar
Junseong Lee
Old Youth