旬の金柑は栄養の宝庫!明るい和えものにして楽しみましょう|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 旬の金柑は栄養の宝庫!明るい和えものにして楽しみましょう|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2022-01-15

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。

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みなさん、おはようございます。新たな年もあけて一月も半ばとなりましたが、いかがお過ごしですか?ここ鎌倉でも雪が降り積もったり、そうかとおもえば春のような湿っぽい風が吹いたり。まだまだ朝晩とても冷えますが、冬至を過ぎて少しづつ陽が伸びてきているのを感じて励みになったり。散歩をしているとこの時期実をむすぶ赤く美しい南天をみかけますが、「難を転じて福となす」として縁起物とされているのも、なんだか明るい兆しをみるようで嬉しかったりします。

もうすぐ二十四節気の「大寒」に入りますね。文字通り、一年のうちでもっとも寒い期間。外側からだけでなく、日々の食事で体の内側からも温かくして、その先に待つ立春を朗らかに迎えたいものです。大寒を過ぎればもう、暦の上では春。暗く寒いのも、あとひと踏ん張りかもしれません。今何かが停滞して思うようにいかなくても、むこうの角を曲がった先にもう春がきているのだと思うと、お腹から少しだけ力が湧いてくるような気がしませんか?

さて今日取り上げたい食材は、今が旬の「金柑」。昔から、風邪を引きそうな時やのどの痛みを感じる時に良いといわれ重宝されています。居心地のわるいのどの痛みに、金柑のはちみつ漬けを食べたことがある方も多いのではないでしょうか。小さくても栄養がたっぷりつまった金柑を余すところなくいただくには、やっぱり丸ごとが一番。金柑の皮には、血流を改善したりアレルギー症状を和らげたりするポリフェノールの一種が豊富です。またフルーツ類ではめずらしくカルシウムも摂ることができたり、食物繊維も豊富。体の酸化を防ぐビタミンCはレモンと同じくらいといわれています。免疫力を高めておきたいこの時期にぴったりの食材ですね。

金柑の甘露煮などが有名ですが、まずはフレッシュな生のままいただいてみましょう。甘味と酸味のバランスがとても良いので、食後のおやつとしてだけでなく、サラダや和えものとの相性も抜群。おかずにしのばせることで見た目からも元気をもらえるビタミンカラーでアクセントになり、味としても新鮮な感覚を与えてくれます。今日はさっと作れる副菜の和え物を作ってみました。同じく今が旬の菜の花をかるく湯がいて、細かく刻んだ人参、しらす、カシューナッツを和え、栄養バランスの取れた温サラダにトッピング。白ねりごまとお塩で優しい味付けに。華やかさが地味になりがちな冬の食卓に彩りを添えてくれます。

金柑は食べ過ぎるとお腹を下したり口の中が痺れる方もいらっしゃるので、くれぐれも適量を摂ることを心がけてつつ、たのしく味わってみてくださいね。

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関根愛 

関根愛

俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。



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