正しいことを選ぶには?5つのステップで意思決定をする方法

 正しいことを選ぶには?5つのステップで意思決定をする方法
Tom Merton
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4.すべてに最善を尽くす

第四の基準は『健全な決意から湧き出る欲求』で、個人的なダルマの核心に切り込むものだ。健全な決意とは?基本的には無欲の動機だ。他者を助ける欲求、状況に役立つ欲求、前向きな変化を作り出す責任を受け入れる欲求など、これらは恐らく最も力強い形の健全な決意だといえる。だからこの動機は、家族を保つ誓い、健康を維持する誓い、無条件に愛する誓い、困難なプロジェクトを完成させる誓いなどの私たちが立てた誓いから来ている(公式にも非公式にも)。

ジュディの『健全な決意』は、娘に対して健康に育つためのできる限りの機会を与えることだった。ザンビアの人々と働くための彼女の献身と彼女の子供に対する献身という二つのダルマを選択しているとき、ジュディはザンビアでの彼女の役割は他の人が代わることができるが、娘を育てるのは自分しかいないというものに基づいていた。自我や欲求、競争心など私たちの動機にいろいろなものが混在していても、基本的には健全で役立っていれば、私たちの決意は恐らくダルマ的なのだ。ジュディのように、文字通りいくつかの重要な課題に取り組めるのはたった一人だけだと気付くときは特にそうである。

5.頂点に立つ

ヤージュニャヴァルキヤ・サンヒターがいうように、ダルマの筋道を辿るすべてのこうした方法が本当に生きるのは、自分自身に深く入り込んだときに経験する精神的核となる部分、真実であり、基本的な自己に触れるときのみだ。異なる教えではその基本的な自己は違う名称で呼ばれている。例えば心、内なる自分、道理、純粋な意識、存在、基本的な空虚など。でも、すべての中で一致することが一つある。それに触れるとき、私たちは最高のダルマに触れるということだ。

私のティーチャーであるスワーミー・ムクターナンダに個人的なダルマや人生の意義の見つけ方を尋ねると、彼はいつもこう言った。「あなたの本当のダルマとは内なる自分の真実を知ることです」と。時々、彼の答えは、この人と結婚すべきかしら?とか、大学院に進学すべき?とかこの仕事をするべきかしら?などという人生の差し迫った、私たちが心配していることを無視しているように思えた。後になって、何年もの自己探求と瞑想によって、本当の自分との関係に導かれることができた。それは嫌な一日や難しい選択で覆されないもので、私は彼が与えてくれた素晴らしいアドバイスを本当に理解できたのだ。

私の心が静寂の中に落ち着くのに十分な時間、静かに座っているとき、内なる存在と無言で平穏な自分自身の感覚を認識する。その静かな存在は心穏やかなだけでなく、すべてを大局的に見せてくれて、本当に考慮すべきことと一時的に重要なことの違いを教えてくれる。

個人的なダルマへの鍵は、あなたが送るべき人生を生きることにある。物事を見通す感覚を得たら、とても自然にそれらが明らかにされる。そして、時間とともに、本当の自分に触れるつもりで毎日瞑想に参加するにつれて、それは自然に育まれていく。

だから、個人的なダルマの選択に直面したときには、その問題が大きくても小さくても、最後の基準を当てはめてみよう。少しの間腰を下ろして、呼吸に集中し、思考と感情の流れを観察する。心に少しスペースがあると感じたら、そのスペースに息を吹き込み、自問する。どちらの選択をすれば本当の自分に近付けるかしら?それから待って、湧き上がる感情によく注意する。感情が表れたら、しっかりと耳を傾ける。感情を理解すればするほど、あなたは導かれ、自分自身のダルマと、最も個人的で最も普遍的な存在だという深い真実に生きることになる。

 

ライター
サリー・ケンプトンは、世界各国で知られる瞑想やヨガ哲学の指導者であり、『Meditation for the Love of It 』の著者。

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Translated by Hiroe Humphreys



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