【ダウンドッグで踵が床につかない意外な原因】30秒で踵がつく!裏技ワーク
「ダウンドッグで踵(かかと)が浮いちゃう!」という声をよく耳にしますが、皆さんはいかがでしょうか。踵が床につかない時は、足踏みをしてアキレス腱やふくらはぎを伸ばすとよい…?実は足踏みをしただけではなかなか踵は床に近付きません。ダウンドッグで足裏を安定させる意外なポイント、そして30秒で踵がついちゃう?!裏技ワークをご紹介していきます。
そもそもダウンドッグとは?
ヨガレッスンでお馴染みのダウンドッグ(またはダウンフェイシングドッグ)。日本語では下を向いた犬のポーズと訳され、太陽礼拝の中にも登場します。見た目はシンプルですが、実はとても奥深いポーズ。世界を逆さまに眺めながら全身に意識を巡らせていきます。
ダウンドッグあるある
ダウンドッグを行う時にこんなことはありませんか?
✓手や肩に重さがかかって辛い
✓腰や腿裏が突っ張る
✓ふくらはぎが伸びない
✓足がふわふわして安定しない
✓かかとが床に届かない
思わず「あるある!」と思った方も多いのではないでしょうか。特に「踵が床につかない」というのは、初心者さんだけでなく長くヨガを続けていてもよくある“あるある”かもしれませんね。これは体が硬いから仕方がないことなのでしょうか…?いえいえ、諦めるのは早いかも!
足踏みしてもつかない…原因は何?
踵が床につかない理由として一番に挙げられるのは「体の硬さ」。具体的には足首・アキレス腱やふくらはぎ、腿裏や腰…つまり体の背面の硬さです。けれど、どんなに体の背面をほぐしたり、ダウンドッグで足踏みしてふくらはぎを伸ばしたりしても、踵と床の距離は一向に近付かない…。その場合、原因は体の前面にあることが考えられます。特に脛の筋肉を働かせることで変化が見られるかもしれません。
筋肉には主に縮む・緩むという働きがあります。しかし自分の力で大きくストレッチすることができません。対になって働く拮抗筋(きっこうきん)と呼ばれる筋肉が働くことで、初めてしっかり伸びることができるのです。なのでふくらはぎの筋肉を伸ばして踵を床につけようとする場合、脛の筋肉を働かせる(収縮する)ことが必要となります。
30秒で踵がつくようになる?!裏技ワーク
では実際に脛の筋肉を働かせる簡単なワークをご紹介します。ポイントは脛にしっかり意識を集中して動かすこと。体に脛の働かせ方を覚えさせることで、踵が床につくようになるかも?!あまり知られていない裏技、ぜひ試してみてください。
やり方
1. 気をつけの姿勢で立つ/両手は骨盤へ添える
2. 左足のつま先を持ち上げ、踵立ちになる
3. 反対も同様に、右足のつま先を持ち上げ踵立ち
×NG:お尻を後ろに引く
4. ゆっくりと交互に約30秒繰り返す
5. ダウンドッグのポーズを行う(よつんばいからお尻を高く持ち上げる)
◎ポイント:2や3で行ったようにつま先を持ち上げ踵立ちになろうとすると踵がつきやすくなる
▼動きを動画でチェック▼
脛の筋肉を使った感覚はありましたか?体を伸ばしたい時は拮抗筋を働かせること、これから意識してみてください。もちろんダウンドッグでは「踵が完全に床についた人が勝ち」というゲームをしている訳ではないので、ポーズを完成させることだけが全てではありません。「今自分の体はどうなっているかな?心はどうかな?」と、自分の心身を観察するツールとしてポーズを楽しんでくださいね。
AUTHOR
のぐちかなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義 (RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。
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