心と体の疲れは足に出る?"体の土台"である足をほぐしてコンディションを整える3ステップ
足の指を一本一本上げたり、下ろしたりできますか?足指の間を大きく開いたり、閉じたりできますか?体の土台となっている足先まで意識を向ける習慣から心身の安定へと繋げてみましょう。
心身の疲れは足に出る?
突然ですが、足の爪は伸びっぱなしになっていませんか?足の小指だけに力をのせることはできますか?日々の生活で忙しくしていると、体の末端まで意識を向けることが難しくなってしまいます。また、心に余裕がなくなっていたり、心身ともに疲れが溜まっていると足のケアを怠りがちになります。しかし、疲れているときこそ脚のケアを大事にしてみませんか?脚は体を支える土台。建物でいう基礎のとても大事な存在です。基礎の部分がぐらぐらして安定していないと建物全体が不安定になりますよね。私たちの心身も同じです。「私」という家の基礎の部分である脚を大事に扱う、意識的にケアする、強くする、整える…。脚を大切に扱うところから心身の安定感へと繋げていきましょう。
脚のマッサージケア
椅子に座っても、床に座ってもOK
片足を引き寄せた状態からスタート(反対の足を伸ばして太ももの上に置いてもOK)
やり方
①吸う息で、親指~小指まで各指の間を大きく左右に開く
②吐く息で、指の根元から大きく前後に動かす
③足指の爪の両側を持って軽く圧をかけながら一本ずつ回してポンッとはなす
④足指の間に手の指をからませ、息を細く長く吐きながら、足首をゆっくりまわす(反対回しも行う)
⑤足指の間に手の指をからませたまま、反対の手をグーの手にし足裏をたたいたり、両手の親指で足裏全体を指圧
⑥脚全体をさする、温める(足先~すね・ふくらはぎ~ひざ~もも~お尻を少し持ち上げてお尻まで)
⑦手のひらを重ねて脚の付け根部分に置き、吐く息で軽く上から押さえつけるようにしてほぐす
反対の脚も同様に行う
脚を強くする(特にふくらはぎ、太ももの筋肉を鍛える)
椅子に座りながら
①椅子に浅く腰掛ける
②片脚を引き寄せ、足裏の指のつけ根あたりに組んだ両手を添える
③その脚をできるだけ上に上げ、ふくらはぎを伸ばす(つま先を手前へ引き寄せる、ひざは曲がってOK)
そのまま3呼吸
④ゆっくり脚を下ろし、元の姿勢へもどる
反対の脚も同様に行う
立ちながら
①足裏を意識し、足裏から頭頂を引き離すように背筋をまっすぐにして立つ
②両手を腰 片脚を大きく一歩後ろへ下げ脚を前後に大きく開く(骨盤を正面へ向ける)ふらつく方は、前足を少し横へずらす
※特に後ろ足のかかとをしっかり床へつく(もし床につかない場合は、かかとの下に厚めの折りたたんだタオルを敷いて高さをだす)
③吐く息で重心を下に下げ、前足踏み込む(かかとの上にひざ、ひざがつま先より出ないように注意)
余裕があれば両手を上に上げ胸を引き上げる
そのまま3呼吸
④ゆっくり両手腰にもどし、後ろ脚を前脚にそろえ、気をつけの姿勢へもどる
反対の脚も同様に行う
脚を整える
温かいお風呂にゆっくり入り脚をさすってあげたり、石けんで体を洗うときに足先、指の間、足裏まで手を当ててあげたり、お風呂から出た後に好きな香りの保湿クリームやオイルを塗ってあげたり…。脚に「いつもありがとう。」という気持ちで手を当ててみてはいかがでしょうか。また、普段の靴下に5本指ソックスを履くと、素足に近い状態でいられるので足指も自由に動き、地面をしっかり踏みしめられます。また、時には素足になって歩いてみると足裏の力や感覚が養われ、とても爽快感を味わえます。
忙しい時ほど足に意識を向けてみよう
忙しいときほど、ご自身の足元から整える習慣を身につけて、たとえどんな環境に立ったとしても、どっしりと安定した「私」という家が常に存在していますように。立てる、歩けるといった基本的な日常の動作がスムーズであり、その上で心身の安定へと繋がっていきますように。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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