ミニマリストではない"マキシマリストである自分"を認めて初めて知った「真の豊かさ」とは
自分に忠実である
今まで誰かに背負わされていた期待をすべて捨て、自分なりの基準を作りましょう。
例え、周囲から批判されても、自分たちの決断を貫くことがこれからの時代は何よりも大切。なぜなら、結局は自分の人生は自分のものだから。自分たちにとって本物の喜びを感じられる空間に住むことが大切で、他の人の意見は関係ありません。
このことは、筆者が学んできたもうひとつのマキシマリストの信条にもつながります。というのも、その方が中古品を買ったり、縁石で見つけたりする自由度が高まるから。厳しい基準を設けてしまうと、結局は新品を買ってしまうことになります。気楽に考えてみると、素敵な宝物がたくさん見つかるようになるかもしれません
また、自分の直感を信じて選んだものは、たいていの場合、まとまっていることに気づきました。「自分が好きなら、それに合わせる」というもので、それが私のマキシマリズムのようなものです。
マキシマリストは物欲とは違うということを知る
持続可能性とマキシマリズムのバランスをとる上で最も重要なことは、時間と気遣いが必要だということです。古本屋やビンテージショップを覗いて、一生買えないような贅沢なアイテムに感謝し、買えたアイテムを大切にすることで、発見の段階をプロセスの一部とすることができるようになるかもしれません。
マキシマリストは物欲とは異なります。大切なものに力を入れ、メンテナンスをすることで、頻繁に買い替える必要がないようにするのです。それぞれのアイテムが成長し、独自のストーリーや個性を持つようにするのです。筆者の家が今とても楽しいのは、例えそれがどんな場所で買ったものであろうと、それぞれのアイテムをいつ、どのようにして手に入れたのかがわかるから。どこで、いつ、どんな気持ちで買ったのかが分かります。
新品を買い続ける必要のないアイテムは、お手入れや修理をするようにしましょう。お気に入りのデニムにパッチを当てたり、手入れが必要なラグをきれいにしたり、大切な人からもらったカードを額に入れて飾ったり…。
物は生きている
物には感情があると考えています。だからこそ、私はミニマリズムがうまくいかなかったのかもしれません。けれどもそれは、マキシマリズムがうまくいく理由でもあります。
私は自分が暮らしの中で持ち歩くアイテムや、それらがもたらすエネルギーを大切にしていますが、それらに飲み込まれたり、次の行き先を決められたりすることはありません。それこそが、持続可能なマキシマリズムのキーポイントなのではないでしょうか。
自分を楽しませてくれるもの、自分の生活を支えてくれるものを大切にするのはいいことですが、実際に生活する上で邪魔になってはいけません。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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