【大掃除前の参考に】"「もったいない」が理由で捨てられないモノ"の手放し方
「大掃除の前にガラクタを片づけたい」「過ごしやすい季節にお部屋をすっきりさせたい」と、今年はいつもより早く大掃除に取り掛かってみたけれど…そんな思いとは裏腹に、物を捨てられない人も多いかもしれません。今回は、なかなか捨てることができないモノの手放し方をご紹介します。
モノを手放すと手に入るもの
何が入っているかわからない収納、全く使っていないタンスの肥やし、もう何年も開いていない本など、自分の部屋なのに、物が溢れかえっているとなかなか「くつろげない…」と感じたことはありませんか?少なくとも筆者自身はかなり長い間そう感じていました。
今まで大切に使っていたモノはもちろんそうですが、必ずしもそうでないモノさえも”捨てる”と言うのは辛いかもしれません。
「もったいない」「まだ使える(けど使う予定はない / 使わない)」「失うのが怖い」「心が苦しい」など、さまざまな葛藤と向き合わなければならず、モノを手放すことは決してシンプルにはいきません。
筆者が、長年の溜めグセを改めたのは、ここ数年の話です。試行錯誤しながら自分の溜めグセと向き合ってきた結果、現在は、空間や時間、そして気持ちのゆとりなどが得られました。
空間も時間も、モノのためではなく自分のために使うことができるようになりました。
捨てられないモノの手放し方
「もったいない」と感じたら「いらないかも」のサイン
「もったいない」と言う理由で捨てられない物のケースは、もしかしたら「いらないかも?」と感じているものでもありませんか?
- 「まだ着れるから"もったいない"」
- 「いつか使うかもしれないから"もったいない"」
- 「お下がりとして使えるかもしれないから”もったいない”」
もしかしたら、またいつか使う日が本当にくるかもしれません。けれど、筆者の場合は、”いつか”はなかなか訪れませんでした。もしどうしても迷ったら、保留ボックスに入れておき、1ヶ月間のうちに手放すか否かを決めます。
買い替えることを念頭に整理整頓をする
「数年後手放したことを後悔したら」と考えることもあるかしれません。
例えば、子ども用品などは、お下がりとして"いつか"使う可能性を考えると、なかなか手放すことができないという方も多いかもしれません。子どもは特にすぐに成長するため、使用期間・頻度も少なく、より一層「次も使いたい!」と思うことも多いかもしれません。ただし、2年前後であればお下がりとして使用することもあるかもしれませんが、長期間保管しておくと、洋服などは黄ばんだり匂いが気になるケースも少なくありません。
こうしたケースは、「買い替える」と気持ちを切り替えることが必要ではないでしょうか。フリマアプリを利用すれば、中古価格で買い替えることだって可能です。
本は記録を残す
最近は電子書籍やオーディオブックなども豊富に出てきているため、紙の本を持つ人も少なくなってきましたが、それでも本棚で長年読んでいない本が虫だらけになっている人もいるようでしたら、この機会に手放すことを検討してみても良いかもしれません。
筆者も大切な本はたくさんあるため、本は手放すのに苦労しました。また、「あの時手放した、あの本…今読みたい」と感じることが今も多々あります。
本を手放す時におすすめなのが、本の記録を残すこと。本のあらすじや感想、とても勉強になったことや、セリフ、忘れたくないことなど記録。本は、その時々の心の状態などで受け取り方が異なります。何年前に感動しなかった本であっても、今読むと感動するなんてこともあります。
とても難しいのですが、今は電子書籍やオーディオブックで紙の本とは異なった楽しみ方ができたり、図書館で借りることもできます。
思い出のモノは写真に残す
思い出のモノは特に手放すことが難しいと思います。筆者も見返すことがなかった思い出のモノがクローゼットの奥底に長年眠っていました。
モノにもよりますが、筆者は全て写真に残して手放すようにしています。例えば、毎月増えていく娘のアート作品などは、毎月写真に収めて、スマホアプリでフォトブックにして残しています。クローゼットの奥底に眠っていては見返すことはほぼ皆無ですが、フォトブックにすればかなり簡単に思い出に浸ることができます。
それでも迷った時は
捨てたいけれど捨てられないと迷うのは、自分の気持ちが整理できていないからだと筆者は考えています。参考までに、筆者が迷った時は以下のような質問を自分に問いかけています。
- 「それを持っていることでなりたい私になれる?」
- 「10年後の自分はそれを必要だとおもっている?」
- 「それを持つことで楽しく暮らせる?」
- 「手放したら、自分はどうなる?」
時間はどれだけかけても良いので、ゆっくり自分と向き合ってください。大切なのは、手放す理由をはっきりさせること。すると、未練や後悔が少なくなります。
”捨てられないモノ”を手放すことで、空間も時間も自分のために使えるようになります。不要なモノと必要なモノを分ける断捨離で、新しい年を迎える準備をはじめてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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