【更年期の悩み】パートナーにイラッ、人間関係が億劫、不眠etc.…揺れ動く心と体との向き合い方

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【更年期の悩み】パートナーにイラッ、人間関係が億劫、不眠etc.…揺れ動く心と体との向き合い方

高本玲代
高本玲代
2021-10-27

更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

あまり知られていないのですが、更年期にココロのゆらぎを感じられる女性は多いです。私の運営する更年期向けサービス「よりそる」を使っていただいている方のほとんどは、そういった方々です。

例えば、「今まで特に気にもならなかったパートナーの発言や行動の一つ一つが気になるようになった」「これまで楽しく付き合えていた人との付き合いが苦痛に思えてきた」「夜不安に襲われて眠れなくなってしまった」などはとても多いご相談です。また、更年期から来る自律神経の乱れで動悸を感じる方もおられ、不安感は益々増えるばかり。

これはユーザーさんにもお伝えしているのですが、まずは更年期に伴う体の変化を受け入れてしまうということが大事です。もちろん受診は大切です。その上で命に関わるような大きな病気が発見されなかったのであれば、ひとまず「それで良し」と考えましょう。

これまでのような、元気はつらつとした生活に戻ることは難しいかもしれません。しかし、人はライフステージに合わせて生活スタイルを調整することはできるのです。むしろそこをうまくできる人の方がその先幸せに生活できますから、生活スタイルの調整を今自分に課された課題と捉えて取り組まれると良いでしょう。

パートナーと喧嘩になった時に絶対にしてはいけないこと

パートナーの発言や行動が気になるという方。これまで我慢していたことが、元気だった時は見過ごせても不調になると過去のことも含めて思い出されるということがあります。しかし、喧嘩になった時に絶対してはいけないのは「過去の話を持ち出す」ということ。過去の話が持ち出される、ということはすなわち今現在起こっている「何か」に対して引っ掛かりを感じていることがほとんどです。

ですから、そういった場合は「目の前の不満」を解消するために話し合いをすることが大切になってきます。時に、自分は傷ついたけれども相手はそんなつもりはないということもあります。例えば「今日のおかずはこれだけ?」と聞かれて男性はただの確認のつもりで言ったのが「体調が悪いのに頑張って作ったけど、『これだけ』って不満なの?」という思いから女性が傷ついてしまうというケースもあります。

そんな時は「おかずが少ないと言われたように思えて傷ついたのだけど、そういうつもりだった?」と「冷静に」確認してみることをおすすめしています。そうすると案外「そんなつもりはなかった」と言われたりします。

時に自分の想い込みの中で相手の発言の意図を深読みしすぎる場合もあります。更年期で精神的に追いつめられると特にこういった現象が起こったりしますので、ご自身のメンタルを守るためにも自分が「こうじゃないか?」と思った不快なことは相手に努めて冷静に確認することがおススメです。

人間関係が苦痛になったら

人間関係が苦痛になったという方は、一時的に距離を置くことも良いでしょう。そのことで特に罪悪感を持つ必要はありません。正直に「今、更年期で体調が悪くて人とのやりとりがおっくうになっています。一時的なものらしいので、落ち着いたらこちらから連絡します」と誠心誠意お伝えになっても良いかもしれません。面と向かって言いにくければ、LINEなどの文字でお伝えになっても誠意は伝わるでしょう。

人間関係はその人の状況で変わります。これまで仲良かった友人との間でも自分が子育て中で相手が独身であれば疎遠になることもあったでしょう。それでもまたどこかで連絡を取り合える友人は本当の友人だと思います。ですから、ご自身の状況に合わせて人との付き合い方を変えていかれても良いと思います。大切なご縁は必ず戻ってきます。年老いた母の友人関係を見ていたら復活した友人関係が多くみられます。

不眠に悩んだら

更年期で不眠になられる方は良くおられます。私自身も度々悩まされます。時に過眠と不眠を繰り返すこともあります。可能であれば日頃から体を動かしておく、寝る前にぬるめのお風呂に入る、などがおススメです。

また、眠る前にベッドで瞑想をすることもおススメです。呼吸に意識を傾けてみるのです。私の場合寝転んで瞑想をしているといつの間にか眠ってしまっています。

万全の対策をしても眠れないということもあるかと思います。そういった時私は最終的に「眠れない自分を受け入れる」ということをしました。

途中覚醒で目が覚めてしまった時、どうしてもすぐに寝付けない時は起きて仕事をしたり本を読んだりしています。そうやって何日か過ごすとこれまでの不眠を取り戻すかのように眠ってしまうこともあります。

自分の体からの欲求を受け入れてしまうと、なんとなく眠れなくてもさほど焦らずになりかえって眠りやすくなりました。

一番伝えたいのは「慌てず」「受け入れる」こと

論文や色々な本を読みながら自分なりに取り入れてよかった内容をご紹介しました。根っこにあるのは「慌てない」「受け入れる」ということですね。

色々ある更年期であるからこそ、最終的には受け入れる心を育てる時期なのかもしれません。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプログラム「よりそる」を立ち上げる。また更年期を社会課題にと署名活動も立ち上げ。NHK、日経など50社以上にて紹介される。更に企業向け・自治体向け更年期研修としてデロイト・トーマツやPOLA、自治体でも実績あり。「がんばらない更年期」についてTwitterやInstagramで発信中。

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