過酷な状態の中でパフォーマンスを発揮する【フロー状態】どうすれば作れる?臨床心理士が解説

 過酷な状態の中でパフォーマンスを発揮する【フロー状態】どうすれば作れる?臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2021-08-08
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フロー状態になるために必要なことは?

フロー状態を作り出すために私たちができることを、いくつかご紹介します。

明確な目標を立てる

例えば、『○日の○時までにこれをやる』『これが終わったら△△をする』など、目標は具体的であればあるほど、イメージが湧きやすく集中力が高まります。

環境を整える

私たちの周りは様々な情報に溢れています。そうした情報によって集中力を妨げられるというのはよくある話です。例えば、スマホの通知はオフにしておく、テレビは切る、デスクの周りにものを置かないなど、集中できる環境になるうよう工夫するのも大切なことです。

スキルと難易度のバランスが大切

フロー状態を作る前に、自分が挑戦しようとしていることと、今の自分のスキルとのバランスを見直してみましょう。最もフロー状態になりやすいのは、自分のスキルよりも、挑戦しようとしていることや目標が少し高い状態にあることです。スキルより目標が低いとすぐに空きますし、逆に高すぎると挫折体験になりかねません。『頑張ればクリアできそう』という塩梅を見つけましょう。

ヨガがフロー状態を作ってくれる?

フロー状態を作る上で、ヨガはとても有効なツールだと筆者は感じます。なぜなら、フロー状態を作るためには、心を今ここに集中させる【マインドフルネス状態】を持っていることが肝になるからです。また、自己コントロールが可能であることもフロー状態の大切な要素になりますが、呼吸法を意識的に行ったり、自分の骨格に合わせてアーサナを調整できるなど、ヨガにはそういった要素も含まれています。『フロー状態って難しそう』と感じる方は、まずはヨガを試してみてはどうでしょうか?今は教室だけでなく、オンラインや動画など、ヨガに触れる機会がたくさんあります。ヨガの練習を通してフロー状態を味わってみてください。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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