脳を使いこなすとパフォーマンスが上がる?【格闘技ドクターが教える】運動が上達する脳の使い方

 脳を使いこなすとパフォーマンスが上がる?【格闘技ドクターが教える】運動が上達する脳の使い方
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私達が当たり前のように行っている運動には、「脳」が密接に関わっています。脳と運動の関係を教えてくれるのは、現役スポーツドクターの二重作拓也先生。運動が生じるしくみがわかればスポーツやヨガの練習法が根本から変わります。

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投げる、蹴る、ヨガをする……。すべての「意図的な運動」は脳から生じる

ボールを投げる、蹴る、ボクシングのパンチを打つ、ヨガで前屈や開脚をするといった「運動」はなぜ生じるのでしょうか。一流アスリートは、世界記録を塗り替える走りやここぞという場面で放たれる場外ホームラン、KO勝利を繰り出す鮮烈なパンチなど、なぜ超人的なパフォーマンスを生み出すことができるのでしょうか。その答えは、人間の「脳」にあります。脳の研究が進むにつれて、パフォーマンスは生まれもった才能を活かしつつ、「本人が後天的に身につけたスキル」による部分も大きいことが解明されてきました。「脳と運動」の関係を紐解きながら、日常的に役立つパフォーマンス向上のヒントを探してみましょう。

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成人の「脳」は1.2kg~1.6kgの重さあり、体重の約2.5%を占めています。そして約1,000億ニューロン(神経細胞)で構成され、それぞれのニューロンは他のニューロンと1,000~10,000と連結してネットワークをつくっています。ネットワーク内の情報伝達は電気信号で行われ、その情報伝達のスピードは最速で1秒間に120mに達すると言われ、凄まじいスピードの電気信号が飛び交い絶えず情報交換を繰り返しているのです。脳に関してはまだまだ未知の部分が多いですが、人によって脳のポテンシャルに大きな差はなく、健康な人であればほぼ同等のスペックを持っていることはわかっています。つまり正常であれば「生まれつきどんな脳を持っているか」よりも、「どのように脳を使いこなすか」で結果が変わってくる可能性が高く、そう考えるとパフォーマンス向上への期待が高まります。

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Text by Ai Kitabayashi



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