【医師監修】美肌を育むのは内側からのケアが7割?「揺るがない肌」を作るインナーケア実践レポート

 【医師監修】美肌を育むのは内側からのケアが7割?「揺るがない肌」を作るインナーケア実践レポート
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高野瞳
高野瞳
2021-07-31

本当の意味での美肌とは、飾らない自分らしい素肌を生かすこと、そのためには「無駄なケアをやめる」ことから始める。看護師、助産師を経て、形成外科医として10年以上の経験を持つ西嶌順子先生は、たくさんの患者さんの肌や傷と向き合ってきた経験から、そう考えるようになりました。美肌を育むためには外側からのケアはもちろんですが、内側からのケアはもっと大切。西嶌先生に教わるインナーケアを2週間実践しました!

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内側からのアプローチで、ゆらがない美肌を育む

本当の意味での美肌は、表面的なケアだけでは叶いません。美肌のための土台を作るには、スキンケアによる外側からのアプローチはもちろん、食事などでデトックスや腸内環境の改善を意識した内側からのアプローチ、ストレスケアなどで心身を整える心のアプローチが必要です。外側が3割、内側と心のケアが7割と言われるほど、内側からのケアは肌や細胞に大きな影響を与えています。

内側からのアプローチが、美肌をつくるワケとは?

市販の化粧品は、基本的に角質層までしか届きません。しかし、肌はバリア機能のある角質層も重要ですが、その奥の顆粒層、有棘層、基底層、真皮の方が厚みもあり、コラーゲンやヒアルロン酸を蓄えて肌のハリ・弾力を保つ働きや、細胞を作る働きを持ち、美肌に大きく関わってきます。

化粧品で角質層だけをきれいにしようとしても、表面を取り繕っているようなもの。外的刺激やストレスに負けない健やかな肌を育むには、血液によって運ばれる栄養と酸素、そして正常なターンオーバーが必要です。インナーケアにより、体内の不要な物質をしっかりデトックスしながら、腸内細菌のバランスを整えることで、必要な栄養を摂り込むことができ、肌細胞もどんどん活性化します。それにより、元気な体と健やかな美肌が育まれます。

悩み別、インナーケアのポイント…

<便秘>

便秘は、肌荒れを引き起こす原因の一つ。腸活を意識した食生活を心がけましょう。「取り除く」(老廃物をデトックス)、「育てる」(腸内の善玉菌を増やす)、「整える」(便通や腸の蠕動運動を改善する)の3ステップで、腸内美人を目指します。デトックス効果のあるサプリメントを取り入れたり、発酵食品を積極的に摂ったりして、食生活の見直しを。

<冷え>

女性は筋肉量が少なく血行不良になりやすいと言われています。ストレス過多で交感神経優位になっていると、自律神経のバランスが乱れて体温調節機能が低下したり、循環不全になったり。さらに、胃腸機能が低下したり、生理前のプロゲステロンの影響でむくみやすくなったりして、冷えを引き起こすことがあります。冷たいものを控えて、体を温めてくれる食材(ヒハツ、シナモン、生姜、ニンニク、唐辛子、ネギなど)を意識して摂りましょう。

また、シャワーで済まさずできるだけ入浴し、適度に運動やストレッチをすることも効果的。自律神経を整えるには、バランスの良い食事、質の良い睡眠、便通のリズムを整えることも重要です。

美肌を育むインナーケア、2週間実践したらどうなった?

筆者が、悩み別で実践したこと、実践してみて感じた変化をレポートします!

<便秘>

✔︎発酵食品、きのこ類、海藻類などを1日1食は必ず食べる

✔︎活性炭や酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維を配合したサプリメントを摂取して、デトックスする

 

2週間後

バランスの良い食事が大切とわかっていても、なかなか実践することができなかったので、これを機にできることを取り入れてみました。

デトックス目的のサプリメントは、1日1回で良いので、毎朝飲むことを習慣にできました。活性炭配合のため真っ黒で飲むのに勇気がいる色ですが、柑橘系の味でとても飲みやすかったので続けられました。

食事については、外食も多いので、自宅での食事でお味噌汁を作るようにしてみました。お味噌汁だと、発酵食品(お味噌)も摂れるし、わかめなどの海藻やきのこ類を具材に選べるので楽ちん!疲れている日は、具沢山の豚汁にしていろいろな種類の栄養が摂れるように意識してみました。改めて、お味噌汁って万能だなと感じました!

2週間では劇的に変化を感じることはできませんでしたが、便通が明らかに良くなったのは嬉しい変化です。歩いたり、ストレッチしたり、体を動かすようになったこともよかったのかもしれません。体が軽く、むくみも心なしか改善されてきたように感じます。毎日自炊をしてすべての食事に気を使おうとするととてもハードルが高いのですが、毎日お味噌汁を取り入れるだけでも違うなと感じています。お味噌汁を飲むとほっとするので、ストレスケアにも繋がる気がします。

活性炭
〈HIGHERSELF〉The Clean(1箱30包入り)¥9,200
西嶌先生が開発した、体内美容サプリメント。活性炭、善玉菌、食物繊維の3つに着目し、
身体の内側から美しさをサポートするための土台をつくる美容サプリ。

 

<冷え>

✔︎冷たい飲み物を控える

✔︎シャワーで済まさずに、できるだけ毎日入浴する

✔︎できるだけ歩くようにする

✔︎寝る前、起床後に、日中に簡単なストレッチやヨガを取り入れる

2週間後

仕事柄座りっぱなしのことも多く、年々下半身の冷えが悪化しているような気がしていました。湯船に浸かると体が冷えていることを実感します。普段運動をまったくしていなかったこともあり、歩いたり簡単なストレッチやヨガを取り入れたりするだけでしたが、とても変化を実感しています。冷えの解消にはもう少し時間がかかりそうですが、デトックスとの相乗効果もあり、重だるく感じることが多かった体がなんとなく軽く、動きやすさを感じています。

また凝り固まっていた体を動かすようになったので、血流がアップしたせいか、顔色がよくなったような気も。気分もリフレッシュできるので、いいことしかありません!体を動かすと食事もいいものを取り入れたいという気持ちにもなるので不思議。続けると、冷えが解消されるかも?と期待しています!

 

歩数

外側からのケアに比べて、実践するのになかなか腰が重いという方も多いインナーケア。完璧にやろうとせず、できることから少しやってみるだけでも、思ったよりも体の変化を感じました。湿度や暑さでバテやすい夏こそ、ぜひ取り入れて、体を整えてみてください。

 

教えてくれたのは…西嶌 順子医師

西嶌 順子医師
西嶌 順子医師
『「無駄なケアをやめる」から始める 美肌スキンケアの新常識大全』(宝島社)
『「無駄なケアをやめる」から始める 美肌スキンケアの新常識大全』(宝島社)

形成外科専門医、助産師、保健師、看護師。「医療法人道心会 恵比寿形成外科・美容クリニック」院長。聖路加国際大学看護学部看護学科卒。 新生児特定集中治療室(NICU)、産婦人科などで新生児医療に従事したのち、北里大学医学部医学科に学士編入学。 形成外科医として、がん研有明病院、筑波大学附属病院、新東京病院に勤務したのち現職。 多くの女性が抱える特有の悩みについて、専門医の立場、そして自身の経験に基づく等身大の視点で情報を発信している。プライベートでは2児の母。『「無駄なケアをやめる」から始める 美肌スキンケアの新常識大全』(宝島社)好評発売中。

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AUTHOR

高野瞳

高野瞳

編集・ライター。出版社や編集プロダクションを経て、独立。学生時代にオーガニックコスメに出合い、アロマテラピーや漢方、サスティナブルなライフスタイルなどにも関心を持つようになる。現在は、ライフスタイルや美容など幅広い分野の雑誌やwebメディアで執筆中。アロマテラピー検定1級、ルボア認定フィトアドバイザー取得。趣味は、旅行と散歩。



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