混ぜて、なじませて、整える。潤いたっぷりの肌へと導く“混ぜる”スキンケア3選
スキンケアはあれこれ使うより、少数のアイテムで済ませたいーーそう思うのはセレブも同じ。今回はそんなシンプル派にオススメのマルチユースな美容液アイテムをセレクト!
「20代そこそこの時は、スキンケアに熱心な人たちを見ると“どうしてそこまでするの?なぜそんなに”手入れ“をしなくてはならないの?”と思っていました。でも、あの頃から歳を重ねた今は年齢相応のケアが理解できるし、“加齢”は“熟成”とも思っています。こんなこと話すと驚かれることが多いのですが、実は私は寝る前に顔を洗わないこともしょっちゅうでした。今振り返るととてもショッキングなことですが(笑)。でも、今はどんなに疲れていても、最低限洗顔だけはして寝るようにしています」
独自のビューティ観をこう米デジタルメディアに語ったのは、モデルで女優のエミリー・ラタコウスキーだ。美しいブルネットのロングヘアとセクシーなふっくらリップがトレードマークの彼女は、さぞかし様々なコスメを試しているのかと思いきや、顔も洗わずに寝ていたというくらいだから、スキンケアに関しては超シンプル派なのだという。
「基本的には自然派もしくはCOSRXなど韓国のコスメを使っています。そして夜は2~3日に一度肌のコンディション次第で保湿クリームとレチノールクリームを混ぜています。これだけですね。ヘアもそうですが、あれこれ使うより、シンプルに年相応のケアをすることを心がけています」
そこで今回は彼女の超シンプルケアを追体験すべく、単品でも、“混ぜて”も効果がパワーアップする美容液をピックアップ。シンプル派もそうでない人も、ぜひ試してみて。
フレナバナチュラル&オーガニック/カラフルなルックスに気分も上がる、酒造の匠が贈る超実力派オーガニックスキンケア
創業1625年という金沢最古の歴史と伝統を誇る酒蔵「福光屋」から2月に満を持して登場したオーガニックコスメブランド「フレナバ」。もともと酒造りの職人の手肌が美しいことに着目し、研究を進めたところ酒造りに欠かせない“麹菌・酵母菌・乳酸菌”が、発酵というプロセスの中で互いに作用し合いながら独自の美容有用成分を生み出していることを突き止めた。さらに、その力を化粧品に活かすべく、日本酒の仕込み水である「百年水」の水源である白山麓に自生する“クロモジ”のエキスを投入し、肌本来の持つ美しさを引き出すよう設計されていたのがこのシリーズだ。中でも注目は、シリーズ最高濃度の酒粕エキスとクロモジ蒸留水をブレンドしたセラムと有機酒粕オイルの恵みの溢れたエモリエントオイル。JOCA(日本オーガニックコスメ協会)の厳格な基準をクリアした推奨マーク取得、単品でも十分パワフルだが混ぜて使えば理想のモチ肌へと導いてくれる必須アイテムだ。
アンネマリー・ボーリンド/軽いテクスチャーと高い保湿力を併せ持つ二層式美容液
1959年、ドイツ・シュヴァルツヴァルトに誕生したナチュラルコスメブランド「アンネマリー・ボーリンド」。確かな実力で定評のある同ブランドの注目は、保湿成分のビタミンコンプレックスが肌の正常なターンオーバーをサポートすると同時に、整肌成分のホホバやマカデミアナッツ等のプラントオイルがみずみずしい素肌へと導いてくれる二層式美容液だ。フェイシャルのマッサージオイルとしてはもちろん、全身の保湿にも使えるマルチユースぶりが魅力。軽やかな保湿感だから、汗ばむこれからの季節にもぴったり。柑橘系の香りに気分も上がる。
草花木果/ブースターとしても使用可。肌をほぐして潤す2層式ミスト美容液
日本生まれの自然由来成分にこだわり、肌本来の美しくなろうとするチカラを引き出してくれる「草花木果」から新たにミストタイプの2層式美容液が登場。注目は、独自成分「富士山オリーブジュース」が配合されていること。これは、静岡県日本平の農園で栽培されている上質なオリーブからオイルを搾り後に残った残渣(実・皮・種)を採用したものだ。通常この部分は廃棄処分されてしまうのだが、ポリフェノール等の栄養がオイルより豊富に含まれていることから化粧品の材料として“アップサイクル”されている。オイル層がニキビ等の気になる肌を優しくほぐしながら、美容液層がたっぷりの潤いをもたらしつつ、なめらかな肌へと導いてくれる。
AUTHOR
横山正美
ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。
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