世界20か国で愛される「ガミラおばあちゃんの魔法の石けん」が目指すクリーンビューティ

ガミラシークレット

世界20か国で愛される「ガミラおばあちゃんの魔法の石けん」が目指すクリーンビューティ

横山正美
横山正美
2021-04-01

美しくなることは、地球に優しいことーーこれからの時代に必要なのはそんなポリシーだ。日々目まぐるしく変化する環境や世界情勢の中で、ビューティーに対するこれまでの価値観が大きく揺さぶられている現在。独自の美を創造することにいち早く乗り出した先駆者たちに聞く、ビューティビジネスと環境への取り組みとは。

「ガミラシークレット」といえば、手作りならではの優しい洗い上がり、ナチュラルな色、そしてフォルムが魅力の“幻の石けん”としてここ日本でもすっかりおなじみだ。全ての始まりは、イスラエル北部のガリラヤ地方に住むガミラ・ジアーという一人の女性が、この地に代々継承される植物の効能の知識と、独自に習得した技術を結集して生み出した一個の石けん。それを当初近所の人に無料で配っていたところ、その評判の高さを聞きつけたイスラエルの新聞記者が「ガミラおばあちゃんの魔法の石けん」と紹介したことで、世界のビューティーシーンに"本物の自然派化粧品"のインパクトを与えた。現在では世界20カ国で展開するビッグブランドへと急成長した「ガミラシークレット」の根強い人気の秘密とブランドのポリシーを、PRの角田菜穂子さんに伺った。

イスラエルが誇るトップブランドとして

ーー「ガミラシークレット」はイスラエル産まれという特徴もあり、当初から自然と地球環境にフォーカスしたブランドとしてスタートし、今ではイスラエルが誇るトップブランドとなりました。ブランド設立当初から変わらぬ信念とは何でしょうか?

「すべての人の肌を健康で美しくしたい」——これは、ガミラが石けんに人生をかけた時から変わらない心情です。ガミラはブランドが大きくなってもスタート当初と変わることなく今もイスラエル北部ガリラヤ地方のペキイン村に住んでおり、この土地に代々受け継がれてきた自然の恵みを石けん作りに生かし続けています。

ガミラシークレット
イスラエル北部ガリラヤ地方ペキイン村の様子(左)そこに現在も住む「ガミラシークレット」創設者のガミラ・ジアー(右)。

そして、自身が掲げる使命を彼女は常にこう語っています:

「人は本来、誰しもがしなやかでバランスのとれた健康な肌を手に入れることができるはずです。そのためには、からだの部位ごとに対処法が必要であると思います。今までの知識と経験に基づいて、からだの部位によってオイルやバーム、クリームといった最適な形状と、相乗効果を引き出すハーブのブレンド法を考え、天然素材だけで作ることが私の使命だと思います」。そしてこの言葉こそが、ブランドの全てを物語っていると思います。

ーー化粧品と環境という視点からブランド独自でどのような取り組みをしていますか?また、そのきっかけは何でしょうか?

ガミラシークレットでは、「環境にやさしく、社会的責任を担う」ことをモットーに、新世代の紙と言われるPaper Wise (ペーパーワイズ)にパッケージ材質を変更したり、原料収穫後の葉や茎など、今まで焼却されていたいわゆる“農業廃棄物”を積極的に再利用しています。特にペーパーワイズ社の取り組みにはブランドとして大いに共感するところがあります。同社の紙は、樹木原料の紙と比較するとCO2排出量が約半分と、従来の紙にくらべて、環境にやさしいものです。そして、農業廃棄物の活用しています。現在地球上の70億人の人口をまかなうために、お米、さとうきび、とうもろこし、小麦などが栽培されていますが、食用となるのはわずか20%。残り80%は廃棄されてしまうことから、今まで焼却されていたものに、第二の活用の道を開いています。そして社会的責任。現在生産拠点をインドとコロンビアに置き、それぞれの国の地域社会に学校を建設、医療、インフラにも大きな変化をもたらしました。地下水ではなく、川を浄水して使い、飲み水としても提供したり、風量発電を設置して3万世帯分の電力を供給しています。このような取り組みを続けるパートナーカンパニーであるペーパーワイズ社を通じて、「ガミラシークレット」も積極的に環境への取り組みを続けています。

ガミラシークレット
パッケージは全てパートナーカンパニーのペーパーワイズ社とのコラボ。

ーー成分的に環境に配慮している点は何でしょうか?またなぜその成分を選んだのかという理由もお聞かせください。

ガミラシークレットの石けん1個を構成する成分の80%は“シリアンオリーブオイル”で、このシリアンオリーブはガミラの住む村に古代から自生しています。このオリーブの実の一番搾りエクストラバージンオリーブオイルのみが、ガミラシークレットの石けん一つひとつに使われています。毎年11月頃になると、村人総出でこのシリアンオリーブを手摘みで収穫をしているのですが、機械を使わず人の手で収穫をしているのも環境配慮のひとつだと考えています。

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左から:ペキイン村に自生するシリアンオリーブ畑と上質な実。シリアンオリーブオイルはこの実を絞って作られる。
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シリアンオリーブの実を収穫する村人たち。

ーー化粧品を開発する上で困難なことはありましたか?またそれをどう克服しましたか?

実は、ガミラは石けんの開発から完成までに30年もの歳月を費やしました。なぜこんなにも長い時間がかかったのかというと、1つの石けんに20種類以上ものハーブを使用しているからです。さらに、素材の使用部分、配合量、配合順番、配合温度すべてがオリジナルの処方です。このガミラだけの“オリジナルレシピ”を完成させるまで、幾度となく試行錯誤を繰り返し、30年という長い時間をかけてようやく1個の石けんを完成させました。この石けんには「すべての人の肌を健康で美しくしたい」というガミラ想いが込められていることがわかっていただけるかと思います。

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左から時計回りに:「ガミラシークレット」工場の外観。製品のチェックをするガミラさん本人、そして工房で従業員の女性たちと一緒に手作りをしている様子。

ーー化粧品のブラントとしては御社が初、またはユニークな取り組みはありますか?

イスラエルという国には人種と宗教が混在していますが、ガミラは一貫して自分の工場に宗教による区別なく、多くの近隣に住む女性たちを雇い入れています。その背景には、自分と同様に経済的に恵まれない環境にいる女性を支援したいとの彼女の想いがあります。

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作業中の従業員の女性たちと気軽におしゃべり。

こうした女性たちへの支援活動の功績から、彼女は2006年5月のイスラエル建国記念日に「その年のイスラエルに影響を与えた10人」の一人に選ばれ、国から表彰される栄誉を得ました。現在ではガミラは単なる化粧品ブランドの創業者という枠を超え、一人の女性としてのその生き方は多くの人に感動を与えるのみならず、女性の社会進出のロールモデルとして国からも認められています。

イスラエルにはもともと自然と共生する集産主義的共同組合——伝統的に農業に基づいた共同体(集団農場)・”キブツ(kibbutz)“が根付いている。同国に最初のキブツが設立されたのが1909年、ガリラヤ湖南岸(デガニア)というから、ガリラヤ地方に暮らすガミラおばあちゃんが自らの手で石けんを作るに思い至ったのは、どこか自然の成り行きだったとも言える。肌と身体に良いものを、自分たちの手で創り出すのは当たり前のことーーガミラシークレット の製品を手にした時に感じるなんとも言えない安心感と心の安らぎは、こうした民族的な背景がもたらすものもあるのだろう。

スポーツにヨガに、ガミラシークレットからのおすすめ:

「髪の毛も洗えるので石けん一個ですべてOK。ラベンダーは癒しの効果が高い香りですので、ヨガでリフレッシュした後に最適の香りです」。スポーツやヨガの後、シャワー時におすすめしたいのがこのガミラのソープラベンダー。“美容液”レベルの美容成分満載で、汚れをしっかりオフすると同時に高い保湿効果で肌に潤いをもたらしつつ、香りで気分をスッキリさせてくれる効果も。

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ラベンダー ソープ 115g ¥2,530(税込)/ガミラシークレット

「ヨガは素足でされることが多いので、かかとや足元のケアは必須。ガミラのフットバームは14種類もの植物素材からできており、一週間使っていただくと見違えるほど足元がつやつやになります」。ミントとカルダモンの香りが五感を心地よく刺激する天然素材100%のフットバーム。ヨガの前後はもちろん、就寝前に塗れば、翌朝なめらかでしっとりとした足元に。

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フットバーム 100ml ¥3,630(税込)/ガミラシークレット

 

AUTHOR

横山正美

横山正美

ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」やデジタルメディア「VOGUE CHANGE」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。

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