ビタミン豊富!"美肌栄養素の宝庫"アスパラガスと海老のお味噌汁
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することで健康やスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
4月は強い風が吹くことに舞い上がる花粉やほこり、大気汚染物質などの刺激や、気温や湿度の変化も大きいことから、肌のバリア機能が低下しがちなシーズンです。
それにより生じた乾燥や痒みに加え、環境の変化によるストレスとのダブルパンチでニキビなど肌トラブルの原因にもなります。今回は、そんな肌トラブルを防ぐための美肌スープをご紹介いたします。
アスパラガスは美肌栄養素の宝庫
アスパラガスは抗酸化機能を持ったビタミンA、C、E(ビタミンエース)や腸内環境を整えてくれる食物繊維やオリゴ糖などを含む優秀な食材です。
・ビタミンA:肌や粘膜の健康を保ち、皮脂の分泌を抑制させることで、吹き出物を予防してくれます。
・ビタミンC:メラニンの生成を抑えシミを予防してくれたり、コラーゲンの生成をサポートして潤いのある肌へ導いてくれます。
・ビタミンE:血液中のコレステロールを減らし、血流を促し、肌のターンオーバーを促進してくれます。
・ルチン:ビタミンCの吸収を高め、肌の酸化を防いでくれます。
低カロリーで高タンパクな食材、エビ
高タンパクで低カロリーとダイエットの味方であるエビには、お肌の材料となるタンパク質の他、美肌に欠かせない栄養が豊富に含まれています。
エビの赤い色素となるアスタキサンチンは、抗酸化作用が非常に強く紫外線によるシミやしわを予防する効果があり、旨味成分となるグリシンはコラーゲンを構成するアミノ酸なため、肌のハリと弾力を保ってくれます。
また、環境の変化によるストレスや花粉により、良質な睡眠がとれない方にも、グリシンは体内リズムを整え睡眠の質を改善する働きもありますので、美肌だけでなく疲労回復効果も期待できます。
今回はそんな美肌食材を使用した、簡単スープをご紹介いたします。
材料(二人分)
・アスパラガス 2本
・むき海老 4尾
・玉ねぎ 1/4個
・だし汁 2カップ
・味噌 大さじ1と1/2
つくり方
1. むき海老は竹串などで背わたを取る。アスパラガスは根本の固い部分を切り落とし、根本の皮をピーラーで剥いてから4等分の長さに切る。玉ねぎはくし切りにする
2.鍋にだし汁を沸かし、1を入れて温める。味噌を溶き入れて椀に盛る。
AUTHOR
圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
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