太ももの前側をほぐすだけで腰痛がラクに?腰痛の原因にアプローチする簡単ストレッチ
あなたの腰の張りの原因、実は腰の筋肉ではなく、太ももの前側にあるかもしれません。そのメカニズムとケアのためのヨガストレッチとは?
腰痛の原因は太ももの前側?
腰の痛みが出る原因は様々ですが、特に寒くなると太ももの前側の張りが原因で腰痛を引き起こすことがあります。その理由としては、
①寒いと体を前に曲げる方向に筋肉が縮まります。特に太ももの前側の筋肉が寒くて震えたりガチガチになった経験がある方も多いはず。
②太ももの前側の筋肉が寒さで縮こまります。
③太ももの前側にある1番大きな筋肉、「大腿直筋」は骨盤についているため、筋肉が縮まると骨盤を前に引っ張ります。
④骨盤が前に倒れて前傾姿勢になり頭が前に倒れやすくなります。
⑤体の重心を保つため、腰をそらせて頭を起こそうとするため、腰に負担がかかり腰痛を引き起こします。
このように、太ももの前側の筋肉が縮こまっていることで腰痛を引き起こしている場合は、腰の筋肉をほぐすだけでは原因の改善にはならず、太ももの前側をほぐすだけで腰の痛みが緩和されることがあるのです。
太ももの前側を伸ばそう!
骨盤が前傾することにより腰が必要以上に反ってしまうことで起こっている腰痛は、太ももの前側の筋肉をほぐすことで骨盤の位置が戻りやすくなる可能性があります。太ももの前側、特に大腿直筋と骨盤がくっついている部分、脚の付け根付近をしっかりと伸ばしていきましょう。太ももの前側にアプローチできる3つのポーズをご紹介します。
やり方
1)片足を立膝にした状態をつくる
2)足の付け根(または恥骨)を前に突き出す
3)次に足の付け根(または恥骨)を後ろに引く
脚の付け根が伸ばされているのを感じましょう。5~10往復繰り返します。
4)前足に踏み込み、太ももの前側全体をストレッチ
胸を開いて目線を上げることで、膝~脚の付け根~お腹まで全体が気持ちよく伸ばされます。
5)手のひらを後頭部に当てて、肘を天井方向に持ち上げる
腰の横側も気持ちよく伸びを感じましょう。呼吸を止めないように意識し、吸う息をウエストまわりに送るよう意識すると、内側からストレッチされるような感覚も味わえます。
ライター/伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学の知見を深め、ヨガ・ストレッチ・筋膜リリースを組み合わせた独自のエクササイズで痛みを克服。この経験をもとに「股関節ヨガ」というオリジナルメソッドにまとめ、「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるヨガを考案。股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。Instagram:@itokanayoga45
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