シンガポール女性の生理と選択|煩わしい生理とどう向き合っているか【在住ライターがレポート】
世界共通で多くの女性が煩わしいと感じている「生理」。今までタブーとされてきた生理の話ですが、最近では日本でも生理に対してオープンに話す機会も増えてきました。今回はシンガポールに住む筆者が、アジアの生理事情についてご紹介します。
1. 月経カップを選ぶ人が多いのは「生理貧困」をなくすため
数年前は欧米、しかもほんの一部の人しか使用していなかった「月経カップ」。それが、今や日本や世界中の女性の手に渡る機会が増えました。シンガポールでも国内に数件しかなかったエココンシャス(環境に配慮した)なお店など限られた場所でしか手に入らなかった月経カップですが、今はエココンシャスなお店が増えたこともあり、より多くの女性が月経カップを選択するようになりました。
日本やシンガポールのように生理用品に対して比較的に恵まれた国では想像しがたいですが、世界には生理用品を手に取ることが難しい国もたくさんあります。「生理用品がないから学校を休まなくてはいけない」など、私たちが想像している以上に困難を状況の中にいる女性も。
海外の月経カップを生産しているメーカーの多くは、そのような「"生理貧困"をなくす」ことを目標にしていることが多く、私たち消費者もそれに賛同することができます。女性の社会進出が発展しているアジアの一部地域では特にその傾向が強く、自分のため、自分の利益のためというよりも、"周囲のために"と月経カップを選ぶ女性が増えています。
アジアで今急成長中の香港で生まれた「LUÜNA naturals」もそんな生理貧困と戦っているブランドの1つ。是非、月経カップを選ぶ際は、会社のヴィジョンにも注目してみてはいかがでしょうか。
2. 東洋医学の知恵を取り入れて生理痛に向き合う
筆者の住むシンガポールは中華系が79%。東洋医学を選択し、先人たちの古来からの知恵を借りている人も多くいます。
東洋医学では、生理痛の最も一般的な外的原因は「骨盤の冷え」と言われています。また内的な原因としては、気の滞りやエネルギーの流れの滞り、血の不足などが考えられています。
生理痛に対する東洋医学の治療法は、ハーブ療法や鍼灸、外用温熱療法、ヨモギという海綿状の小さなハーブを皮膚の上で焼くお灸など様々。
東洋医学では、生理痛を始めとした生理にまつわる悩みには、万能薬はないと考えられています。一人ひとりの体が違うように、症状の背景にある原因も異なります。そして、その原因は体質や生活習慣、食生活などに応じて、さまざまな方法で対処しなければなりません。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く