あなたは大丈夫?急増するワーカホリック|臨床心理士に聞く特徴と対処法

 あなたは大丈夫?急増するワーカホリック|臨床心理士に聞く特徴と対処法
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南 舞
南 舞
2020-05-26
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ワーカホリックにならないために

ワーカホリックによって心身を蝕まれないためにできることがあります。

 仕事と距離を置く

最初は大変かもしれませんが、仕事を家に持ち帰らないところから始めましょう。仕事のことを思い出してしまうのならPCやスマホを見ないようにするのもひとつ。『仕事は職場、家では休む』がルーティンになってしまえば仕事と距離を作ることができます。また、残業が続いている人は週1・2回だけでも定時で仕事を終えることで自分の時間を作ることができるかもしれません。

趣味を持つ

ワーカホリックになることの原因として、仕事以外に時間を使うものを持っていないことが挙げられます。趣味を探すというと難しいイメージがありますが、例えばDVD鑑賞をする、音楽を聴く、アロマを焚いてみる、以前から興味のあった本を読んでみるなど、外に出なくても家の中でできることもたくさんあります。仕事以外で何かひとつ楽しんでできるものを見つけられると良いですね。

他人からの評価にとらわれすぎない

他人からの評価や見え方を過度に気にしてしまうワーカホリックの人たち。ヨガ哲学であるヨガスートラの中に「ヴァイラーギャ」という教えがあり、物事や他人と程よい距離を取ることの重要性を説いています。物事や他人はあくまで自分が課題を学びあうための存在であり、比べるものではないということです。心理学的には、人と比べることで自分の価値を見出すのは【自己肯定感が低い】からということも考えられます。もし他人と比べることがやめられずに苦しんでいるという方は、専門機関でカウンセリングなどを受けてみることで少しラクになるかもしれません。

自分に意識を向ける練習をする

ワーカホリックの人は、自分の心身の健康に意識が向きづらいということもわかっています。そういった人にこそヨガがおすすめです。ヨガで大切にされる呼吸法やアーサナ(ポーズ)は、身体や呼吸、心の動きを観察するのに適しています。日頃からヨガの練習をし、身体や呼吸が心地よく、感情がおだやかな状態を知っていれば、何かストレスフルなことが起きても「いつもの自分と違う」と身体や心のSOSに気づくことができるのです。ヨガの練習を続けることで、心身ともに自分のペースを大切にすることができるようになるでしょう。

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