執着や未練を手放そう!「断捨離」3つの行法とは|龍村修氏にインタビュー

 執着や未練を手放そう!「断捨離」3つの行法とは|龍村修氏にインタビュー
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自分への執着を解き放とう!「守破離」のプロセス

また、現代社会では、自分を特徴づけることによって他との差別化をはかり、地位を得るという側面がありますよね。それはある意味自分への偏りであり、自分への執着。離というのはそこからも離れることです。

ヨガには「神と結ぶ」という意味があります。ここでの神とは仏教やキリスト教など特定の神様ではなく、時代や環境に左右されない普遍の真実「生命の法則」や「自然の法則」を指します。一方、個人のやり方、考え方を人に押し付けることは、神ではなく指導者個人と結ぶことになります。親が子、教師が生徒、上司が部下へ何かを強いるのも同じこと。人それぞれ個性があるのに、特定の誰かが考えたやり方を押し付けたら、全員がロボットのようになってしまいますよね。

この考え方は、千利休の言葉「守破離」と同じこと。ヨガのポーズを学んでいくプロセスに置き換えてみましょう。

●守る:ポーズのやり方を、先生に言われたとおりにやる
●破る:そこから自分なりのやりやすいやり方を発見する
●離れる:人に教える時に、自分の見つけた方法を押し付けない

というように、師から学んだことを糧に新たな発見を生み出し、それすらも手放していくことが大切です。離行を行うことにより、自分への執着からも離れることが出来ます。

「断行」「捨行」「離行」を行う事で、あらゆる物事への執着に気付き、手放す。そうすることで客観的な視点を持てるようになり、自分自身をコントロールする力が身につくはずです。

次回は、モノや人への執着や未練を手放すための、実生活でできる簡単な実践法をお届けします。
お楽しみに!!

教えてくれたのは…龍村修先生
龍村ヨガ研究所所長。NPO法人沖ヨガ協会理事長。NPO法人日本YOGA連盟副理事長。国際総合生活ヨガ研修会主宰。1948年兵庫県生。早稲田大学文学部卒。
学生時代の演劇活動の中でヨガに出会い、73年求道ヨガの世界的権威、沖正弘氏の内弟子になる。以後、師に同行し世界10数カ国以上でヨガ指導経験を持つ。1985年師の没後、沖ヨガ修道場長を経て1994年独立。ヨガや東洋伝統の英知を活用する心身づくりを提唱している。ヨガの講座と並び、最近では瞑想の講座も人気を博し、全国で瞑想の素晴らしさを伝えている。主な著書に、『眼ヨガ』『指ヨガ健康法』(以上、日貿出版社)、『体の中からキレイになる 龍村修のヨガ教室』(日経ヘルス)、『深い呼吸でからだを癒す』(PHP研究所)など多数。

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Photos by Kenji Yamada
Text by Nobue Suzuki



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