海外ヨガイベントレポート｜バルセロナ・ヨガカンファレンス

ヨーロッパで人気のヨガイベント「バルセロナ・ヨガカンファレンス」

今回のコラムでは太陽と情熱の国、スペインでも人気の都市、バルセロナで毎年夏開かれ、ヨーロッパ中はもちろん、南アフリカや南米などのヨギーたちもわざわざ訪れる魅力的なイベント、Barcelona Yoga Conference (バルセロナ・ヨガカンファレンス) 情報を色々まとめてみました。

今年で9年目を迎えるバルセロナヨガカンファレンス。私は２年目のカンファレンスから日本と韓国代表のプレゼンターとして指導しているのですが、毎年講師陣やプログラム内容も充実して行き、カルマヨギー達の協力の元で運営もどんどんスムーズになって、リピータの方が多いのを肌で実感しております。参加者も運営陣もとてもフレンドリーで、言葉や国を超えてとてもすぐに心を開ける場所、バルセロナ・ヨガカンファレンスの魅力をご紹介します。皆様の来年の夏のリトリートの計画の候補にしていただけると嬉しいです。

バルセロナヨガカンファレンスとは

バルセロナ・ヨガカンファレンスは、世界的に有名なヨガフォトグラファー＆ビデオグラファーでバルセロナ出身のWari Om（ワリ・オム）氏とその兄と妹の３人が９年前に発起人となりヨーロッパのヨギーたち集めてバルセロナのヨガを盛り上げて楽しむ場を作ろうと意気投合して2000年から始まりました。

彼らの思いは、ヨガを通して人種、性別、年齢、国、言葉の違いなど関係なく、ヨガの初心者から経験者まですべてのバッググラウンドの人々が自分達の地元、バルセロナに集まって楽しめるヨガのイベントにすること。そしてそのハートフルな意図はしっかりと伝わり、最初は200人ほどの小さな規模のイベントだったのが、毎年参加者が増えて行き今年はおよそ2000名が楽しんだイベントに成長しました。今年のバルセロナヨガカンファレンスも夏休み中の小学校を校舎が会場となりました。学校は教室やグラウンド、体育館、講堂など、ヨガ教室として使用できる場所が沢山あるし、雰囲気も和やかでヨガのイベント会場としてはパーフェクトだと思います。

バルセロナヨガカンファレンス 2019の様子

5日間の日程の中この会場は、20以上のスタイルのヨガを、世界をリードするヨガティーチャーたちとヨガミュージシャンたち合計60名により提供される数々のプロフラムを参加者の皆様が学び、経験し、新しい発見ができ、トランスフォームできるプラットフォームとなります。

有料レッスン以外にも誰もが自由に参加できる無料のプログラムも充実しており、その中にはキッズヨガ、アクロヨガ、タイマッサージのレッスンなども含みます。すべての講義室はとても広いので、有料レッスンを受けるときもフリーパスを持っていれば受けたいと思った授業を事前に予約する必要なく、そのまま講義室に行って受けることができるので、自由度の高いイベントとも言えますね。

会場には常設のイベントステージがあって、常にヨガミュージシャンたちによるキルタンや演奏が行われ参加者の皆様はランチを食べながら、休憩時間などにイベントで出会ったヨガ仲間たちと楽しくおしゃべりなしながらどっぷりヨガ三昧を楽しんでいる様子が伺えます。

今年はアルゼンチン出身のチェロミュージシャンによる生演奏もあり、個人的にチェロが大好きなのでとても良かったです。

ブースも充実していて、50のヨガ関連ブースが会場に並びました。ビーガンパエリア、コールドプレスジュース、コンブチャ、ベジタリアンクレープ、ビーガンアイスなど食べ物はもちろん、ヨガウェアやアクセサリー、無添加オーガニック化粧品など、日本ではあまりお目にかからないヨーロッパのブランドのお店が沢山、買い物も楽しめます。

そして、このイベントの特徴の一つははカルマヨギー（Karma Yogi）たちによる運営がスムーズなところ。毎年イベント運営のお手伝いをして、空いた時間には授業を受けることができるカルマヨギーが募集されるのですが、人気のイベントのため世界中から殺到するようです。今年はなんと160名のカルマヨギーたちがイベントを盛り上げる手伝いをしてくれました。カルマヨギーたちはオレンジのユニフォームを着ていて、すぐに必要な場面で駆けつけてくれます。去年私のレッスンに来てくれたカルマヨギーたちを今年もまた見かけましたので、このイベントは参加者だけでなくカルマヨギーのリピート率も高い、みんなから愛されるイベントだなと感じました。

このイベントのもう一つの特徴は、毎年108名にスカラシップを与える事。5日間のフリーパスを購入する経済的な余裕がないけど、「ヨガが好き、このイベントに参加したい」と願うヨギーたちは、自分がスカラシップを必要な理由を書いて申し込むと審査後選ばれた108名が無料でイベントに参加できるようになります。このスカラシップもあってか、遠くは南アメリカから参加できたというヨギとも話したことがあるのですが、その方はスカラシップのおかげで参加でき、自分の国では会えない先生達の貴重な授業を受けられて、ヨガ仲間も増えたことにとてもありがたく感謝の気持ちでいっぱいだと語ってました。

今年のプレゼンターや参加したヨギーたちはいつもよりインタナショナルでスペインやヨーロッパにとどまらず世界中から参加して一緒にヨガ楽しみました。

参加者たちは、アンドラ、アルゼンチン、オーストリア、オーストラリア、オーランド諸島、ベルギー、ブルガリア、ブラジル、カナダ、スイス、カタルーニャ、チリ、中国、チェコ共和国、ドイツ、デンマーク、エジプト、スペイン、フィンランド、フランス、イギリス、ジブラルタル、クロアチア、アイルランド、 イタリア、日本、モロッコ、マルティニーク、ニューカレドニア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スウェーデン、スロベニア、スロバキア、トルコ、台湾、ウクライナ、アメリカ合衆国、ベネズエラの42の国と地域から来ていました。

こんなにインターナショナルなので、スペインですが、９割以上のレッスンは英語で行われます。ヨガのポーズやサンスクリットの名前は世界共通、英語に自信がなくても少しヨガの経験がある方なら問題なく楽しめると思います。

太陽の国、スペインでももっとも人気の都市、バルセロナで毎年７月に開催されるバルセロナ・ヨガカンファレンス。来年は10周年目を迎え更に盛り上がる事間違えないと思います。ヨガレッスンを受けたあとはガウディの美しい建築美を堪能したり、美味しいスペイン料理とワインと楽しみ、海で海水浴も楽しめるのがバルセロナ。来年の夏は皆様もぜひバルセロナで自分へのご褒美ヨガバケーションしませんか？

Barcelona Yoga Conference

ライター／パク・ヒキ
福岡YOGABREEZEディレクター。NY発ジヴァムクティヨガのアドバンスティーチャー、瞑想指導者、E-RYT500。2008年に師匠のジヴァムクティヨガの創始者、シャロン・ギャノンとデイビッドライフ氏に出会い、ヨガとは「する」ものではなく、ヨガマットの上と外の両方で自分と内面と外面、自分自身と周りとが「調和する生き方を経験する」事だということを学ぶ。現在は。YOGABREEZEを拠点に、国内外のヨガカンファレンスやイベントでヨガ講師として活躍している。 Instagram: heeki park

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