POSE & BODY
「深い呼吸」をするためのコンディショニング|理学療法士がヨギに知ってほしい体のこと
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「肋骨の前面がどうもうまく動かない」と感じる場合
左側の前面の肋骨を、鎖骨の下に探してみてください。そして、肋骨と肋骨の間の隙間に、両手の親指以外の指を並べて、グッと押してみてください。そこに肋間筋という筋があります。グッと押したら、その位置で指を止め、深呼吸をしましょう。すると、指が押し返され、少し痛いような感覚とともに、胸が広がってくるのがわかると思います。そのまま3−4回呼吸をします。それを、上から順に下の肋骨まで、指を移動させながら繰り返します。上から下まで、左の肋骨が終わったら、その時点で一旦、「評価」に戻ってみてください。すると、右の胸より左の胸の呼吸が楽になっていることがわかると思います。肋間筋が緩むとこんな動きになるんだ、と、わかりやすく理解できると思います。その後、右も同じように繰り返しましょう。肋間筋はこうして指の圧力を外から加えることで緩めることができ、胸郭を広げる手助けになります。
「肋骨の下の方が横に広がらない」と感じる場合
肋骨の下部に、掌をあて、左手で左の肋骨下部を、右手で右の肋骨下部を、親指が上になるように覆います。そのまま息を吐きましょう。吐いたら、手をそのままの位置に固定するようなイメージで、その手を押し返すように息を吸ってください。腹式呼吸を意識しすぎて腹部が膨らむことを重視していると、この肋骨下部の動きが小さくなっていることがあります。最初はうまく吸うことで押し返せないこともあるでしょう。ゆっくり、肋骨が手を押し返す感じを確認しながら呼吸を繰り返しましょう。横隔膜はこの肋骨下部にくっついている筋なので、横隔膜が効率よく動くためには肋骨下部の動きが大切です。ここが広がることで横隔膜は収縮できるのです。
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