マングローブ奇跡の生体から生きるヒントを学ぶ【石垣島ヨガ便り♯7】

CHIHIRO NAGASHIMA

マングローブ奇跡の生体から生きるヒントを学ぶ【石垣島ヨガ便り♯7】

相対する二つを調和するヨガとマングローブ

マングローブの生息地は、森と海を繋ぐ場所。それは、まさにヨガにぴったりな場所です。そもそもヨガとはサンスクリット語で繋ぐという意味。森と海のように対なるものを結ぶのがヨガの大きな恩恵であり役割です。そして、マングローブもその繋ぎ役を担っています。

汽水域は粘土状で地形が崩れやすく、森からの赤土の流出も多い場所。様々なかたちに張り巡らされたマングローブの根が、その流出を抑えています。森を森のままに、海を美しいままに留める役目を果たしているのです。マングローブ林があるからこそ、熱帯・亜熱帯地域の森は豊かなまま、海は美しいままに保たれているといっても過言ではありません。繋ぎ手の役割は、双方をあるがままに尊重し結び合わせること。

マングローブ
水面でアンジャネーヤーサナ

それは、ヨガでも同じです。TTC(インストラクター養成コース)の中で、生徒さんたちに「ヨガは何と何を結ぶものでしょう?」という質問を投げかけます。毎期、様々な答えが出る中で、必ずでる答えが「身体と心」です。身体と心を繋ぐとはどういうことか?その答えを説明できる人は、TTCの中でもほとんどいなのですが、皆さんヨガを通じてそれを体験、体感しています。例えば、タダアーサナをとっている時、身体は安定し心は不動を感じる。身体も心も、今その瞬間の自分のタダアーサナ、内側に生じた同じ山を体感することで繋がっています。

時に、私たちの身体と心は敵対しています。心が身体を傷つけてしまうことは、ままあります。ストレスからくるエモーショナルイーティングは身体に大きなダメージを与えますし、「頑張らなくちゃ」という心の声が身体に無理をさせることも多いでしょう。身体も心も、互いに傷つけあうために存在するわけではないけれど、お互いに干渉し、害を与えてしまうことがある。

海と山もそうです。両方、偉大で素晴らしいものなのに、時に互いに浸食しあってしまう。それを、それぞれがあるがままに存在するためにマングローブが二つを繋ぐ。ヨガは、全てにおいてそんな存在です。この世にひとつとして同じものはないけれど、それらを繋げる何かが必要なのです。それは、自分を何かに染めなくてもいい、何かに染まらなくてもいい、何かを自分色に染めなくてもいい、何かと対峙しなくてもいい…そんなことを教えてくれる存在です。

マングローブ
マングローブの生息地でのひと時

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