ヨガ指導で気をつけるべき4つのポイント|あなたは生徒を傷つけている?

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ヨガ指導で気をつけるべき4つのポイント|あなたは生徒を傷つけている?

ヨガティーチャーたるもの、なんだか時代遅れな教え方には敏感になるだろう。でも、ジェンダー、能力、人種、社会的地位、年齢を差別する言葉使いをしないようには心がけているだろうか?この記事を読んで、レッスン中の言葉遣いを見直してみよう。

教え方が分かりにくかったり、人体の構造について誤解を招くような言い回しだったりすると、ヨガティーチャーも生徒さんも、すぐに分かるだろう。例えば、三角のポーズのときの2枚のガラス板の間で行うイメージで、という指導の仕方がまさにそれだ。だが、ジェンダー、能力、人種、社会的地位、年齢を差別する言葉遣いをしていたとしても、すぐには気づかないだろう。ここでは、知らず知らずのうちに生徒さんを傷つけてしまっている、レッスン時の教え方4パターンとその改善方法をお伝えする。アヒムサー(非暴力)の教えを意識すれば、ヨガティーチャーも生徒さんもお互いに尊重し合った居心地のいいレッスンができるだろう。

レッスン中にやりがちな4つのNGパターンと改善案

1.ポーズの勝手なランク付け

「次は、今とったポーズの完成形を行います。」「このポーズの完成形は○○です。」

改善案:ポーズに格付けをするのではなく、このように話してみては?「今のポーズの異なるバリエーションは、○○です。」「もし違うバリエーションに挑戦したいなら、こちらのポーズがお勧めです。」
無意識の偏見に気付くためには、自らのヨガと向き合ってみよう。ヨガポーズに勝手なランク付けをしてはいないだろうか。ヨガポーズに優劣はない。ポーズの説明をするとき、「完成形」という言葉を使っていない?でも、「完成形」という言葉を聞いたら、そのポーズができない生徒さんはどう思うだろうか?自らのヨガプラクティスと向き合ったぶん、無意識のうちに偏見というフィルターを通していることや、生徒さんに対してどんな話し方をしているかに気づくだろう。

2.理想のボディイメージの押し売り

「このポーズはおなかの脂肪に効きますよ」「さあ、動いて休日食べ過ぎた分を無かったことにしましょう!」

改善案: ヨガや体型について話すときは、どんな言葉を使って話しているか意識してみよう。自分の持つヨガとボディの理想像を生徒さんに押し付けてはいないだろうか。今行っているヨガポーズと、自分の体にしっかりと向き合ってみて。ダイエットや、サイズダウンばかりに焦点をあてて話すのはやめよう。体型は非常に個人的な事柄だからだ。生徒さんの体型に口出しするなんて、ヨガティーチャーとしてあるまじきこと。また、どんな生徒さんがレッスンに参加しているかも必ずチェックしておきたい。個々の生徒さんの体型の違いを考慮した指導の仕方を目指そう。

3.性別による決めつけ

「このポーズを行うとき、男性は女性よりもお尻に力が入りがちです」「男性は女性よりも上半身ががっしりしています」

改善案: 体型やジェンダーにレッテル貼りをするのはやめよう。生徒さんのジェンダーが分からないのであれば尚更だ。例えば、この生徒さんはきっと股関節を開くポーズができないと見た目で決めつけてはいないだろうか。または、この世には男と女2種類のジェンダーしかないという前提で話してない?また、特定のジェンダーを優遇するような話し方をしていないだろうか?生徒さんのジェンダー・アイデンティティにより一層理解を示すために、まずは第一歩として生徒さんの管理リストを作成し、そこにPGP(「彼」か「彼女」、自分がどちらの代名詞でよばれたいかの意思表示)の質問を入れてみよう。

4.私には絶対出来ない!というネガティブな考え

「一見簡単そうに見えるけど、失敗しちゃうかも」気付けばこんな事を考えてない?もしくはヨガティーチャーのあなたなら、「生徒さんが多すぎて、一人ひとりの要望まで応じてなんかいられない」とか、「レッスンで受容性や多様性を気にする必要はないよね。だってヨガではみんなで一つなんだから。」こんな風に考えてはいないだろうか?

改善案:ヨガの練習も一朝一夕ではものにならないのと同じで、ヨガティーチャーの教え方、インストラクションのやり方と言葉遣いも今すぐ変えられるものではない。インストラクションも練習あるのみ。最初からできなくても、練習する中で前向きになる方法が見つかるはずだ。

ヨガ指導者として一番大事なのは生徒をよく知ること

ヨガという言葉には、「参加」、「結びつき」、「一体になる」といった意味がある。ヨガティーチャーがヨガの聖典を心から信じているのならば、ヨガプラクティスや言葉遣い、教え方を通じて、インクルージョンを意識したやり方を探ってみては?また、生徒さんに安心感や一体感を持たせるインストラクションの仕方もじっくり考えてみよう。一番大事なのは、自分の偏見に気付き、生徒さんをよく知ること。生徒さんはなぜレッスンに来てくれたのか。どこから足を運んでくれたのか。そして、どんな練習が彼らにとってベストなのか、ぜひ考えてみて。

 

ライター/チェルシー・ジャクソン・ロバーツ
スペルマン大学で卒業後、エモリー大学で博士号を取得。青少年やマイノリティのためのヨガを指導。

Translated by Yuriko Takeichi

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