怖くてできない!を乗り越える方法【ヤスシのヨガ的お悩み相談室】
30年以上ニューヨークに暮らした経験からグローバルな見識を持ち、スタジオ・ヨギ―でエグゼクティブディレクターとして活躍する人気講師ヤスシ先生が、ヨガジャーナル編集部に寄せられた読者のヨガ的お悩みにアドバイスします。今回は自分に潜む恐怖心を和らげる方法について。
自分に潜む恐怖心を和らげる方法
Q:鼻洗浄のジャラネティが体にいいとわかっていても、怖くてできません。後屈や、頭立ちなど、怖いと感じるものをマスターするには何が必要ですか。
A:取り組む対象を知り尽くそう!
怖いという感情は明らかに心に起こる働きで、その反応を自分では説明できない場合もあるでしょう。私達は多くの印象記憶と共に生きていると言われています。子供の頃に得た感情の反応を伴う印象記憶もあれば、前世から引き継いでいる印象記憶もあるそうです。恐怖心=保護本能という捉え方もできますから、興味深い役割を担っているとも言えます。
感情の反応が起こるしくみを解明するのも大切ですが、自身がそれにコントロールされない対策を見出すことが大切です。コントロールの呪縛を解きマスターしたい何かがあるここでの具体策は、取り組む対象について「知り尽くす」ことでしょう。鼻うがいの仕組み、安全な後屈のテクニック(特に腰椎の守り方)、頭立ち(シールシャーサナ)のテクニック(特に頸椎の守り方)を十分に学ぶことが第一段階です。それらを段階的に導いてくれる指導者と共に学びましょう。漠然とした恐怖心に縛られず、そこに正しい知識や方法論という光を当てることにより、暗闇の力を和らげるのです。
感情は対象にではなく、私達の中にあることを十分理解しましょう。自分に潜む恐怖心(や、あらゆる感情とその働き方)に目を向けてみるのは、生きる上で大切なことだと思います。
これでいいのだ!
教えてくれたのは...ヤスシ先生
スタジオ・ヨギーのエグゼクティブ・ディレクター。30年以上暮らしたニューヨークを離れ、2017年帰国。日本各地で後進の育成に努める。
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