なめ茸の驚きの効果とは?管理栄養士が教える〈やせ効果を引き出す食べ方〉3選


なめ茸とは、えのき茸を醤油やみりんなどで煮た常備菜のことです。えのき茸は煮るとぬめりが出て、なめこのようになることからなめ茸と呼ばれるそうです。自宅で簡単に作ることもできます。自家製であれば、えのき茸はなめこに代替してもいいでしょう。また、なめ茸は瓶詰めで市販されていることも多く、ご飯のお供や豆腐、パスタの具材としても人気です。今回は、ダイエット効果が期待できる料理とその効果をご紹介します。
代謝アップを目指す〝豆腐や茶碗蒸し(タンパク質)+なめ茸”

茶碗蒸しや豆腐は、大豆や卵の良質なタンパク質を摂取できるヘルシーメニューです。しかし、これらだけでは食物繊維が不足しがちです。きのこ類は食物繊維が豊富で、特に不溶性食物繊維は便のカサを増し、便秘解消に役立ちます。水溶性食物繊維は腸内で発酵し、短鎖脂肪酸を生成します。これには脂肪の蓄積を抑制し、代謝を高めて痩せやすい体質へと導く効果が期待されています。また、腸内フローラのバランスを整え、大腸の蠕動運動を促進し、免疫力を活性化させる働きもあります。
食後血糖値の急上昇を防ぐ〝麺やコメ(炭水化物)+なめ茸”

そばやパスタ、そうめん、米飯などの糖質は、血糖値を上昇させますが、きのこ類の豊富なビタミンB群は、糖質をエネルギーに変える手助けをしてくれます。また、豊富な水溶性食物繊維は体内でゲル状になり、食物の消化吸収を遅くします。その結果、糖質がゆっくり血液に取り込まれ、食後の高血糖を抑えることができるのです。ただし、市販のなめ茸は味付けが濃すぎる場合も多いため、自分好みに砂糖や塩分を調整して手作りするのがおすすめです。
糖質カットあんかけ〝タンパク質と野菜のせいろ蒸し+なめ茸”

魚、肉、豆腐、野菜を使ったせいろ蒸しは、タンパク質と食物繊維を手軽に摂れるバランスメニューです。この調理法では、素材の旨味を活かしつつ、余分な油を使わずに済みます。ポン酢、ゴマだれ、マヨネーズ、ドレッシング、味噌だれ、おろしポン酢、ラー油など、さまざまなソースやたれでアレンジが可能です。これにより、飽きずにヘルシーに楽しめます。
寒い時期にはあんかけもおすすめ。あんには料理を冷めにくくする効果があり、最後まで美味しく食べられます。また、えのき茸やなめこのぬめり成分で自然なとろみがつくなめ茸は、片栗粉でとろみをつける必要がないため、その分の糖質をカットできる点も嬉しいポイントです。
本格的な春までは寒暖差の大きい時期が続きます。温かい料理で体の中から冷やさない工夫を心がけましょう。ぜひ、お試しください。
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