【じゃがいも】上手な保存法は?冷凍するとまずくなる?毒に注意?じゃがいもにまつわるギモンに回答!

 じゃがいものイメージ
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じゃがいもは年中手に入るうえ価格も比較的安定していて、長期間の保存もきく栄養価の高い根菜です。とはいえ、室内外に長い間放置していても大丈夫なのでしょうか?冷凍保存できるのか?毒は大丈夫なのか?じゃがいもの保存に関する疑問にお答えします。

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じゃがいもを冷凍するとまずい?冷凍保存はできる?

じゃがいもは基本的には常温保存が向いています。一つずつ新聞紙でくるんで箱に入れたり、紙袋に入れてから新聞紙をかけたりして、風通しの良い冷暗所にて保管します。じゃがいもは20℃以上になると発芽、腐敗しやすくなるため、夏場など室温が高くなる場合には、じゃがいもを新聞紙でくるんでからポリ袋に入れて野菜室へ。

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また、生のままのじゃがいもを冷凍すると、細胞壁が壊れて食感が悪くなってしまいます。生の状態で冷凍したい場合には、千切りにしてから冷凍すると、食感が気になりにくくなります。大きくカットしたものはゆでても冷凍すればスカスカとしたスポンジ状の食感になってしまいますが、拍子木切りにしてゆでておけばフライドポテトに使えますし、つぶしてマッシュポテトにすれば冷凍できます。いずれも保存袋に入れて空気を抜いて保存しましょう。

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じゃがいもの毒があるって本当?気を付けるポイントは?

じゃがいもには、天然の毒素を微量含んでいるものがあります。じゃがいもは光に当たると発芽したり皮が緑色に変色したりして、「ソラニン」や「チャコニン」という毒素を生成してしまいます。毒素が多いじゃがいもを食べると、腹痛や嘔吐を起こしてしまうことがあり、加熱調理しても大きくは減りません。以下のポイントに注意しましょう。

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調理のポイント

・皮が緑色になっているときは緑色の部分がなくなるまで厚めに皮をむく
・芽は、芽の部分をまわりの部分も含めてえぐりとる

食べるときのポイント

・じゃがいもを皮ごと調理した場合は、皮を多く食べすぎないようにしたり、皮を残すなどする
・食べてみて苦味やえぐみのあるものは毒素の濃度も高いため、それ以上は食べないようにする

保存のポイント

・じゃがいもに傷がつくと毒素が増えるため、保存時にいもを傷つけないようにする
・りんごから発生するエチレンガスが発芽を抑える働きをするため、りんごを一緒に入れておく

少しのコツでじゃがいもをさらにおいしく長く楽しめますよ!サラダに炒め物にと大活躍のじゃがいもを上手に保存してくださいね!

参照:
・「野菜まるごと大図鑑(主婦の友社)」
農林水産省「じゃがいもによる食中毒を予防するために」

ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪

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