〈じゃがいも〉効率よく土を落とすには?管理栄養士が教える、じゃがいもの下処理ポイント

 〈じゃがいも〉効率よく土を落とすには?管理栄養士が教える、じゃがいもの下処理ポイント
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中村友也
中村友也
2024-05-24

芋類の中でも様々な料理に使えることが特徴のじゃがいも。 使える幅が広いからこそ、それぞれの料理に合わせた下処理を行うことで料理のクオリティを上げることができます。 この記事では、じゃがいもの簡単な下処理の仕方について管理栄養士が紹介します。

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じゃがいもの下処理6ステップ

1. じゃがいもの土を落とす

まず、じゃがいもについている土をしっかり水で洗い流しましょう。

残っていると食感や味にも影響を及ぼす上に衛生的にも危険ですので、ブラシを使ってしっかりと土を落としましょう。

特に、じゃがいものくぼみに土がたまりやすいため要注意です。

洗う際は、ボウルに水を張り、その中で洗うと効率的に土を落とすことができます。

また、皮を剥かずに使う場合はより丁寧に土を落としておきましょう。

2. じゃがいもの芽を取る

じゃがいもの芽には、ソラニンと呼ばれる有毒物質が含まれており、摂取してしまうと吐き気や腹痛などを引き起こす危険性があります。

そのため、ピーラーの角や包丁の根本などで芽を抉り取るようにしましょう。

3.じゃがいもの皮を剥く

煮物やポタージュなど水分を多く含む料理をする際などは、じゃがいもの皮を剥きましょう。

皮を剥く際は、ピーラーや包丁を使用し、なるべく薄く剥くことがポイントです。

また、フライドポテトやソテーなどに使う場合は、皮を残したままにしておくこともあります。料理に合わせて皮を剥くかどうかを選びましょう。

4. 料理に合わせて切る

じゃがいもをどの料理に使うのかに合わせて切り方を変えましょう。揚げたり焼いたりする場合は同じぐらいの厚さでスライス、煮物に使う場合は均等に一口大にカットすると火が均等に通りやすくなります。

5.アク抜きをする

じゃがいもはアクが多い食材のため、カット後に水にさらし、アクを抜くことが必要です。

ただし、このアクの成分はチロシンと呼ばれるアミノ酸で、有害なものではないためアクを抜かなくても十分食べられます。

しかし、このチロシンは空気に触れると変色する性質を持っているため、カット後すぐに調理しない場合は水にさらしておくことで変色を防げます。

また、水に晒すことで余分なでんぷんも洗い流すことができるため、ソテーする場合など余計なとろみをつけたくない場合にも有用です。

 6. 余った分を保存する

使わなかった分は、そのまま常温保存でも1週間程度は大丈夫です。

カットしてから保存する場合は、水に晒してアクを抜いた後、水分しっかり拭き取ってから密閉して空気を遮断し冷蔵保存してください。

同じ方法で冷凍保存することも可能です。

まとめ

今回は、じゃがいもの基本的な下処理の方法について紹介しました。適切な下処理を行うことで、じゃがいものおいしさを最大限に引き出すのはもちろん、どんな料理に使うのかによっても今回紹介した内容を参考に、実践してみてください。

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AUTHOR

中村友也

中村友也

フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。



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