ガチガチの肩こりがフワッとほぐれて姿勢がシャキッと整う!大胸筋ストレッチ


肩がバキバキの方は、胸まわりも硬くなり呼吸も浅くなっているはず。その状態を放置してしまうと、頭痛、自律神経の乱れなど様々な不調につながる可能性があります。
巻き肩は大胸筋が作っている?
巻き肩の主な原因は、スバリ胸側の筋肉が硬くなり、背中側の筋肉が弱くなることでバランスが崩れることにあります。硬くなる胸側の筋肉とは、主に大胸筋。大胸筋は、体の中で5番目に体積が大きいとされている筋肉で、大きさは手のひらサイズですが厚みがり力が強いことで知られています。体積がある筋肉だからこそ、硬く縮んだときの力も大きく、腕の骨を前側に引っ張る作用により巻き肩を引き起こしています。巻き肩は、姿勢が悪く見えるだけでなく体の様々な不調につながる可能性がありますが、その分、大胸筋をほぐすことで得られるメリットも沢山あります。
1. 巻き肩が改善し姿勢が良くなる
大胸筋がほぐれることで、肩が正しい位置に戻りやすくなり、自然にシャキっと美しい姿勢に近づきます。
2. 肩こり・首こりの緩和
大胸筋が硬く縮こまると、肩が前に出て首や肩の筋肉に負担がかかります。大胸筋の縮こまりがほぐれることによって胸が開き、肩周りの緊張が和らぐことで、肩こりや首こりの予防・改善につながります。
3. 呼吸が深くなる
大胸筋が硬いと胸が広がりにくくなり、呼吸が浅くなります。タイトな服を着ると、それだけで呼吸が浅くなり窮屈さを感じますよね。筋肉も同じく、骨格や肺を締め付け、呼吸を窮屈にさせます。
4. 背中の筋肉(僧帽筋や菱形筋)の働きをサポート
大胸筋が縮むと、背中側の筋肉(特に僧帽筋や菱形筋)が引っ張られて弱くなりがちです。放置しておくと、背中のたるみにもつながりかねません。胸をほぐし、背中側の筋肉が使えるようになることで、背中美人にも近づきます。
5. 肩関節の可動域が広がる
大胸筋が硬いと肩の動きが制限され、腕を上げたり後ろに引いたりする動作がしづらくなります。これが四十肩・五十肩の原因になる可能性もあります。肩を動かさないことで肩関節周囲の 腱(けん)や靭帯(じんたい)、関節包 などが劣化し弱くなり不安定な肩を動かすことで炎症が起きることが、四十肩や五十肩の原因の1つ。大胸筋は硬い、背面の筋肉は弱い、というアンバランスな状態により、肩回りの不調を引き起こす可能性があるのです。

イラストAC
大胸筋が縮む原因
胸の前の筋肉が硬くなる原因は、多くの方も思い当たるところがあるはず。
・パソコン仕事や携帯電話の操作
・赤ちゃん、子供を抱っこする姿勢
・車の運転
・重い荷物を抱える、片方の肩にかける
・料理、洗濯等の家事
・横向き寝
日常で必要な動作も沢山ありますが、長時間同じ姿勢でいない、またはこまめにストレッチしたり動かしたりするなど、大胸筋が硬くならないように意識することが大切です。
大胸筋をほぐしていこう
硬くなった大胸筋をほぐしていきましょう。今回は、アーチヨガブロックの上に仰向けになって行っていますが、クッションや枕を丸めて高さをつくったり、ストレッチポールや筋膜リリースローラーでも代用ができます。

1)アーチヨガブロックを縦に2つ並べて頭から背中の真ん中くらいまでが乗るように仰向けになる
2)腕を曲げて天井方向に持ち上げ、肘で大きな円を描くように回す(5~10周目安)
3)肘を90度に曲げて床につき、指先を頭の方に向け、胸が開いた姿勢で数呼吸キープ(肘が床につかなくてもOK)
姿勢がシャキっと整うから、朝起きて行えば1日を良い姿勢で過ごせるし、夜に行えば1日たまった不良姿勢をとリセットできます!朝にも夜にも1日2回がオススメです。
▼動きを詳しく動画でもチェックしてみて!
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