視覚と運動の話|理学療法士がヨギに知ってほしい体のこと

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視覚と運動の話|理学療法士がヨギに知ってほしい体のこと

得原藍
得原藍
2018-12-16

理学療法士として活躍する得原藍さんが、ヨギに知ってほしい「体にまつわる知識」を伝える連載。第七回目となる今回は「視覚と運動の関係性の話」。

視覚は、状況を捉えるための感覚の一つ

その場で足踏みをしてみましょう。床面が安定していて、風もなく、気になる障害物もなければ、その場での足踏みは容易でしょう。では、目を閉じるとどうですか。環境による問題がなくても、急に難しくなると思います。人によっては、長い時間目を閉じて立っていることも難しいでしょう。なぜでしょうか。

人は常に、外の環境に対して自分の身体をどう置くか、という戦略を立て、実行しています。地面が柔らかい泥であればそれに合わせて、揺れる飛行機の中であればその中でバランスを取り、もしも何かぶつかってくるものがあればその衝撃に耐えるように身体をコントロールしています。視覚は、そんな環境の「状況」を捉えるための大切な感覚です。

人間の眼で捉えられる世界は、両目を開けて直立した場合、左右に約120度、上下にそれぞれ60度から70度と言われています。さらにその中で、眼球の運動を留めて焦点を絞ったり、動く物体に対して眼球を運動させたり、眼球そのものを動かす外眼筋と、ピントと明るさを調節する内眼筋の細かいコントロールで『いま自分が置かれている状況』を精緻に把握しています。(外眼筋は、内直筋、外直筋、上直筋 、下直筋 、上斜筋、下斜筋の総称。内眼筋は、毛様体筋、虹彩筋(瞳孔括約筋と瞳孔散大筋)の総称。)

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