「甘いものが無性に食べたい…」それは体からのSOSかも!不足している2つの栄養素と効果的な対処法
ダイエットや健康維持のために甘いものを食べないようにしていても、無性に「チョコレートが食べたい!」「ケーキが食べたい!」と甘いものが食べたくなることがありますよね。欲に負けて甘いものをつい食べ過ぎてしまったり、逆に我慢をし過ぎるとストレスを溜めることになってしまいます。今回は、この無性に甘いものが食べたくなる原因と、その対処法をご紹介します。
甘いものが無性に食べたいときは2つの〇〇不足をチェック!
①タンパク質不足
無性に甘いものが食べたい時は、タンパク質が不足しているかもしれません。タンパク質が不足すると脳内では幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」がつくられず、ストレスを感じやすくなってしまいます。ストレスを感じると、食欲増進ホルモン「コルチゾール」が増え、逆に食欲抑制ホルモン「レプチン」が減少してしまうため、何かを無性に食べたくなります。ストレスを和らげるセロトニンの生成にはタンパク質に含まれるアミノ酸の一種「トリプトファン」の摂取を増やすことが必要です。
②睡眠不足
甘いものが無性に食べたい時は、睡眠不足も関係があります。睡眠不足が続くと、食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌が増え、食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌を減少するため過食になることがあります。また、甘いものを食べることで「エンドルフィン」や「ドーパミン」という幸福感を与えるホルモンが分泌されるため、ストレスから解放されたい時や寝不足で疲れている時に「甘いものを食べて幸福感を感じたい」という気持ちになるのです。
無性に甘いものが食べたい!を和らげる対処法
①トリプトファンを多く含む食品を摂りましょう!
ストレスによる甘いものを食べたい欲を抑えるために、幸せホルモン「セロトニン」の原料であるトリプトファンを補給しましょう。
トリプトファンが多く含まれる食材は、
・大豆製品(豆腐、納豆、厚揚げ、みそ、しょうゆ)
・乳製品(チーズ、牛乳、ヨーグルト)
ごま、ピーナッツ、バナナなどです。
②セロトニンの生成を促進させるためのビタミンB6 を摂りましょう!
ビタミンB6が多く含まれる食材は、
・魚類(まぐろ、かつお、鮭、鯖)
・脂質の少ない肉類(鶏むね肉、鶏ささみ肉)
バナナ、さつま芋、玄米などです。
③睡眠の質を上げましょう。
睡眠の質を上げて食欲増進ホルモンの分泌を抑えましょう。
睡眠の質を上げるには
・朝日を浴びる
・適度な運動をする
・寝る直前の食事をやめる
などを試してみましょう!
無性に甘いものが食べたくなったときは、欲求に任せてすぐに食べてしまうのではなく、体から出ているSOSのサインを受け取りましょう。今自分の身体に不足している栄養を補ったり睡眠を十分とることで甘いもの欲をコントロールして上手に付き合っていきましょう。
【参考】
ライター/浅野いずみ
行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く