「毎日食べている人は注意!」生活習慣病を招いてしまうNG食べ物とは?管理栄養士が解説
生活習慣病と聞いても、自分にはまだ関係ないと感じてしまう方も多いですよね。ですが、今あなた自身が無意識に行っている習慣が、もしかすると将来の病気を招いているかもしれません。そこで今回は、生活習慣病を招いてしまうNGな食べ物や要注意な習慣をご紹介します。
生活習慣病とは?
生活習慣病とは、不規則な生活や偏った食事によって糖質、脂質、食塩の摂りすぎを長期間続けることで起こる病気を総称したものです。主なもので内臓脂肪型肥満や糖尿病、高血圧症、脂質異常症などが挙げられます。
これらの病気は長い時間をかけて進行するもので、基本的に自覚症状がなく、放置しておくとさらに重篤な病気につながる可能性が高いです。日本人の死因の上位を占めるがんや脳血管疾患、心疾患も生活習慣病がきっかけとなっていることも少なくありません。
毎日食べていませんか?生活習慣病のリスクを上げる食べ物
では、どういった食べ物が生活習慣病のリスクを上げるのでしょうか?
ファストフードやインスタント食品
まず挙げられるのが、早く手軽に食べられるファストフード。おいしいものではありますが、糖質や脂質、塩分ともに多い食事のため、頻度が高いと肥満や高血圧につながりやすくなります。我慢のしすぎはストレスにもなってしまうため、適度に楽しむことが大切です。
揚げ物(油をたくさん使った料理)
カリッとした食感が魅力的な揚げ物や、油をたくさん使った炒め物も食べすぎには気をつけましょう。油を構成する脂質は、炭水化物やタンパク質と比べて約2倍のエネルギー量があります。特に揚げ物は衣の部分が油を吸いやすいのでカロリーが高くなりやすく、糖尿病や心血管疾患のリスクを高めます。食べる時はなるべく衣が薄いもの、新しい油を使ったものを心がけ、週1回程度までにとどめておきましょう。
お菓子や菓子パン、ジュースなどの甘いもの
食べると幸せを感じたり、気分転換にもなるお菓子や菓子パンといった甘いものも要注意の食べ物です。お菓子や菓子パンには砂糖や油が多く使われており、食べすぎると肥満や糖尿病につながる可能性があります。食べ方のコツは、「日中に食べること」と「200kcal程度の少量にとどめる」こと。砂糖不使用のものに変えるのもおすすめです。
日常で気をつけたい食事習慣
朝食を抜く
朝食を食べることは体のスイッチを入れ、活動的な1日を過ごすためにとても大切な習慣です。朝食を食べると体温が上がり、痩せやすい体づくりやスムーズな便通にもつながると言われています。朝にお腹がすかない方は夕食を控えめにして、早寝早起きを意識してみましょう。
早食い
忙しい日々を送っていると、時間に追われて食事をすることもありますよね。ただし、早食いの習慣は血糖値を急激に上げてしまい、脂肪の蓄積を誘発します。1回の食事時間の目安は20分〜30分程度が理想的です。噛む回数を意識してみたり、一度現在の食事時間を測ってみましょう。
夜遅くの時間や寝る直前に食べる
仕事などで帰りが遅くなり、21時以降に食事を摂る方も注意が必要です。食後すぐに寝てしまうと、食事でとったエネルギーが消費されることなく体に蓄積されます。寝ている間も体は食べ物を消化するため睡眠の質が落ちますし、朝の食欲がわきにくい原因ともなります。夜遅くに食べる場合は、体に負担がかかりにくい野菜やきのこ類、豆腐などカロリーの低い食材を使った料理を心がけるとよいですよ。
まとめ
上でご紹介したNG食べ物を毎日のように食べ、乱れた生活習慣を送っていると、体に負担がかかりいずれは生活習慣病という病気につながる可能性があります。生活習慣病は症状として現れにくいため、習慣に気をつけるのはもちろん、普段の体重や健康診断の数値なども確認してみてくださいね。
参考サイト:eヘルスネット|生活習慣病
AUTHOR
野口久美子
管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。
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