〈お米〉研がずに炊くとどうなるの?無洗米は本当に洗わなくても良い?管理栄養士が解説
「お米は炊く前に洗う(研ぐ)もの」といわれていますが、洗わなかった場合どうなるのでしょうか?毎日食べるお米だからこそおいしく食べたいものですが、毎日食べるからこそ、洗う時間も短縮してできるだけ簡単に炊いて食べたいですよね。しかし、お米を洗うのには意外な理由もあるんですよ。
お米を洗う理由とは?
お米を洗う(研ぐ)理由の1つ目は、お米のぬかやゴミ・ホコリをとりのぞくためです。また、虫の卵がお米にくっついているかもしれないので、それも洗って流してしまいたいですよね。
つまり、洗う理由の1つは「米をきれいにするから」。
そして2つ目の理由は「お米を洗うことでご飯をよりおいしくできるから」です。お米を洗うことにより、お米の表面に傷がつき水を吸いやすくなるのです。
お米を洗ってただ汚れを落としているだけかと思ったら、実はおいしくなるポイントにもなっていたのでうれしいですね。
ただし、強く洗いすぎるとお米が割れてしまうので「傷をつけるために」と力強く洗わないようにしましょう。「ゴシゴシ」でなく「シャカシャカ」といった軽い感覚をイメージしてくださいね。
お米を洗わないとどうなるの?
お米を洗わない場合、
・ご飯がぬか臭くなる
・ゴミを除去できない
・洗った米に比べて吸水しにくい
といったデメリットがあります。
お米を洗うのを忘れてしまったからといって、大きな害があるとは考えられません。間違って洗わずに炊いて食べてしまっても大きな問題はないですね。
ただ、洗った方がよりきれいな状態でおいしく食べられるのです。
無洗米は本当に洗わなくていいの?
お米を洗わなくていい「無洗米」も、気軽に手に入りますよね。といっても「本当に洗わなくていいの…?」と、少し心配でしょうか。
無洗米は「研がなくてもそのまま食べられるお米」として加工されているため、本当に洗わなくていいのです。
無洗米と精白米は見た目に大きな違いがないように見えますよね。さらに、どちらも洗ったときに水が白くにごります。
「洗わなくてもいい」といわれても、無洗米を洗ったときの水も白くにごるとなると「多少は洗った方がいいのでは?」と思ってしまいますよね。
しかし、白くにごった水は「お米の汚れ」ではありません。お米のでんぷんが溶け出しているだけなので、無洗米でも精白米でも水は白くにごるのです。
無洗米を使うときは、洗わずそのまま使ってくださいね。
お米(精白米)は、洗うことでぬかや汚れを落とせるだけでなく、吸水しやすくなり洗うとよりおいしく炊き上げられます。一方で洗うのを忘れてしまったからといって、体に何か大きな影響はありません。ただ、おいしい状態でご飯を食べるにはやはりお米は洗ってから使うのがいいですね。なるべく家事を時短したい方は、洗う必要のない無洗米を選んでくださいね。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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