痩せたいときに〈具だくさんたけのこごはん〉をお勧めしたい理由【管理栄養士が教えます】
お米と具材を一緒に炊き込む「炊き込みごはん」と「釜めし」。前者が、お茶碗によそって食べるものであるのに対して、後者は炊いた釜から直接、食べるものだそうです。ゴロゴロ大きめの具材とお米を炊きこんだ「釜めし風の炊き込みごはん」は、タンパク質や野菜をしっかりつつ、おなかも満足できるメニューです。さらに旬のたけのこは、この季節のコンディショニングにもぴったり! 炊飯器で簡単に作れるところも嬉しい点です。
「釜めし風の炊き込みごはん」がダイエットにおすすめの理由
本記事でおすすめしたいのが、釜めし風にゴロゴロ大きめの具材を炊きこんだ「釜めし風の炊き込みごはん」。作り方は、いつもの炊き込みごはんの具材を大きくするだけです。
ゴロゴロ大きめの具材のメリットは、なんといってもボリュームと満足感! そして、代謝アップに欠かせない「タンパク質」と「野菜」が、しっかり摂れることです。さらには、具材の割合を多くすることで、お米の食べる量を減らすことができ、とてもヘルシーです。
また、具材をまとめて炊飯器に入れるだけで簡単に作れますし、作り置きしておけば、忙しい朝にもサッと温めるだけで食べることができます。
春の訪れを告げる「たけのこ」で、ダイエットとデトックスを美味しくサポート!
さらに炊き込みごはんの具材を工夫して、代謝アップ効果を高めてみましょう。たけのこは、春の訪れを告げる旬の食材としてだけでなく、ダイエットやデトックスにも効果的な食材です。
1. 便秘解消&デトックス効果
たけのこに豊富な不溶性食物繊維は便のカサとなり、腸の蠕動運動を活発にして便秘解消に役立ちます。また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出するため、大腸がんのリスクを減らす効果も期待できるでしょう。
2. 五月病対策にも!
ゆでたたけのこの表面に白い粉が付着しているのをご存知ですか? これはチロシンというアミノ酸で、神経伝達物質ドーパミンの材料となります。ドーパミンは、やる気や集中力を高める効果があり、この時期特有の五月病解消にも役立ちます。
3. 手軽に野菜摂取量アップ!
厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取目標量は350gです。しかし、現代人の多くが不足しがちなのが現状です。炊き込みごはんには、たけのこの他、春のしいたけやにんじん、絹さやなどを組み合わせることで、より多くの栄養素を摂取することができます。
「鶏肉」で上手にタンパク質チャージ! 40代からの賢いダイエット術
鶏肉は、良質なタンパク質を豊富に含む食材として、ダイエットや健康維持に最適です。特に、40代以降になると代謝が落ちやすくなり、筋肉量の減少も気になります。そんな中、鶏肉は筋肉の材料となるタンパク質を効率的に摂取できるだけでなく、消化吸収にも優れているため、40代からのダイエットに最適な食材と言えます。
1. タンパク質の重要性
タンパク質は、筋肉の材料として代謝を維持するだけでなく、代謝酵素、消化酵素、ホルモンなどの材料としても、深く代謝に関わっています。厚生労働省が推奨する1日のタンパク質摂取量は、成人男性で65g、女性で50gです。しかし、現代人の多くは不足しがちなのが現状です。20gのタンパク質は、筋肉の合成を促進するのに効果的な量であるとともに、胃腸への負担が少なく、効率的に消化吸収できる量です。さらには、20g程度のタンパク質を摂取すると、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
2. 鶏肉でタンパク質を摂るメリット
肉類の中でも特に鶏むね肉は、タンパク質含有量が高く、脂肪分が少ないのが特徴です。鶏むね肉100gで約23gのタンパク質が摂れます。また脂肪分が少ないことで、消化負担も軽減できるため、効率的なタンパク質摂取ができるでしょう。
3. 鶏肉の他のメリット
鶏むね肉に豊富に含まれるイミダペプチドは、強い抗酸化作用を持つアミノ酸の一種です。抗酸化作用は、体内の活性酸素を除去し、細胞の酸化を防ぐ効果があります。活性酸素は、疲労の原因となるだけでなく、老化や生活習慣病のリスクを高めることも知られています。
おいしく食べて、代謝アップを目指しましょう! たけのこが安く手に入りやすいこの時期に、ぜひお試しください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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