「ゴーヤの苦味」を軽減するには砂糖が有効?苦くないゴーヤの選び方や下処理のポイントを解説
夏の代表的な野菜、ゴーヤ。ほろ苦さがおいしい野菜ですが、子供などを始め、苦手意識を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、苦味の少ないゴーヤの特徴や下処理のポイントをお伝えします。
苦くないゴーヤの選び方とは?
ゴーヤの特徴といえば、独特な苦味。この苦味成分はモモルデシンといい、胃液の分泌を促して食欲を高めてくれたり、肝機能を高めるなどの効果が期待されています。その他、ゴーヤにはビタミンCやカリウム、マグネシウムなども豊富で、夏バテの時には特におすすめの野菜です。そんなゴーヤですが、苦味が少ないもの選ぶポイントがあるのはご存じでしたか?詳しく見ていきましょう。
・イボの大きさ
表面のイボが小さいものは苦味が強い傾向が。苦味が苦手な方は大きなイボのものを選ぶようにしましょう。
・色
濃い緑色よりも、やや薄めの緑色のものを選びましょう。濃い緑色のゴーヤは新鮮ですが、苦みが強い傾向があります。
・大きさ
小ぶりなゴーヤの方が、大きいものより苦みが少ない傾向にあります。
ゴーヤの苦味を軽減させる下処理のポイントとは?
どのようにゴーヤの下処理をすれば、苦味が軽減されるのでしょうか?
①ゴーヤを縦半分に切りワタを取り除く
これまでゴーヤの苦味を取るにはワタをしっかり取り除くことが大切と言われていましたが、最近ではゴーヤのワタには苦味がさほどないと言われています。実際に食べてみても、苦味はあまりありません。その為、ワタはさっと軽く取り除く程度でOKです。
②薄切りにする
料理に合わせた幅に切ります。苦味が苦手な方はなるべく薄く切った方が、苦味を軽減できますよ。
③塩、砂糖をふる
ゴーヤに含まれる「モモルデシン」という苦味成分は水溶性。塩や砂糖を振って20分ほどおくと、水分と一緒に苦味を除くことができます。水分を絞って料理に使うようにしましょう。また塩だけよりも砂糖を一緒に振った方が、苦味が軽減できるのでおすすめです。
④油と一緒に調理する
油を使って炒めたり、豚肉や卵などのタンパク質と一緒に調理したりすることで、苦みがマイルドになります。まさにゴーヤチャンプルーのような料理は、ゴーヤの苦みを抑えつつ油や食材の旨味でおいしく食べられる代表的な例です。
これらの方法を活用することで、ゴーヤの苦みを軽減しつつ、おいしく楽しむことができますよ。ぜひ試してみてくださいね。
<参考>
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
マンガでわかる やさいのトリセツ(Gakken)
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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