【更年期世代の嫉妬】他人と比較してしまう原因と「嫉妬心」をポジティブに変える方法
「あの人はいつもうまくいっていてずるい」「自分だけが不幸せな気がする」こうした嫉妬の感情は、自分を惨めな気持ちにさせ、さらには攻撃的にしたり…などあまりよいことがありません。特に人生の節目にあたりやすい40代、嫉妬の感情を持ちやすくなるタイミングでもあります。ただ、この嫉妬の感情をポジティブに転換したり、ある工夫で見方を変えることもできます。今回は嫉妬の感情が生まれる理由とその影響、対策についてお伝えします。
40代は人生の節目。嫉妬の感情が生まれることも少なくない
先日、このようなご相談をいただきました。
「40代になっても、他人の成功を見て素直に喜べず嫉妬してしまいます。自己嫌悪に陥ってしまい、とてもつらいです。これは普通のことなんでしょうか」(40代・女性)
40代は人生の節目ともいえる大切な時期です。仕事で大きく昇進したり、独立したり、一方で子どもの進学や独立、家族の介護など仕事面でも家庭のなかでも、大きな変化が起きやすい時期です。さらに、心身に変化の起こりやすい更年期の始まる時期でもあります。更年期には、ふだんは気にならないことでも、ついネガティブにとらえたりしがちです。そういった、自分も周りも変化の大きい時期には、他人を見て嫉妬の感情をもつことは当然あるでしょう。今回は、この嫉妬の感情を少しでもポジティブに変えていくためのヒントを共有したいと思います。
似た他人と比較してしまうことで嫉妬が生まれる
そもそもなぜ人は嫉妬するのでしょうか。その理由は、他の人と自分とを比べて自分の価値を測ってしまうからです。そのため、嫉妬は自分とフィールドの近い人に対して生まれます。例えば、会社で一緒に働いている同僚が昇進した場合を考えてみましょう。似た条件で働いてるのに、なぜ私ではなくあの人が昇進するんだ、といった嫉妬心が生まれることがあります。これは、自分と比べやすい立場にあることが一つの原因です。
一方で、自分とは違うフィールドや全く違うレベルの人に対しては、人はあまり嫉妬しません。例えば、メジャーリーガーの大谷翔平選手に対して「自分の息子だってあれくらいのことはできたのに」と考えたり、アメリカの大富豪の事業の大成功に嫉妬したりという人はあまりいないのではないでしょうか。自分と比べにくいものに対しては、人はあまり嫉妬しないものです。40年も生きていれば、いろいろな経験を通して、仕事での成功やお金、幸せそうに見える生活など、表面的なことに対して嫉妬したり、心の奥底にある不安や満足できない感情があったりなどもあるでしょう。知人のSNSで楽しそうな投稿を見ると、嫉妬が芽生えてしまうことがあるかもしれません。その嫉妬は、他人と自分を比較して自分の価値を測ってしまうことから生まれるのです。
AUTHOR
永田京子
株式会社ウェルネスシアター代表、ちぇぶら更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ6万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。
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