夏の水分補給に、積極的に飲みたい!管理栄養士がおすすめする、ハーブティー5選
暑さによって食欲が落ちたり、疲れやすくなったりしていませんか?クーラーによる寒暖差に苦労されている方も多いのではないでしょうか。本記事では、そんな疲れ気味の夏の水分補給にぴったりのハーブを紹介します。ハーブのもつパワーと香りを、毎日のリフレッシュタイムに活用してみてください。
エルダーフラワー
エルダーフラワーの和名は西洋ニワトコといい、ヨーロッパ各地で古くから使われてきた薬用植物です。近年は花粉症対策として注目を集めています。マスカットに似たフルーティな香りが特徴で、ハーブティーが苦手な方にもおすすめのハーブです。エルダーフラワーの花をシロップに浸けこんだハーブコーディアルも多く販売されています。暑い夏には、このハーブコーディアルを水や炭酸水で割って氷を浮かべるだけで、スッキリとしたハーブドリンクを楽しめます。ジュースよりも低カロリーのため、ダイエット中に甘い飲み物が飲みたい方にもおすすめです。
ペパーミント
ペパーミントの特徴といえば、清涼感の香りです。一方で「ペパーミント単体では香りが強すぎて飲みづらいかも」という方には、カモミールやレモングラスとのブレンドティーがおすすめです。ペパーミントには健胃作用があるため、夏の胃もたれ気味の食後に飲むとおなかも心もスッキリします。
レモングラス
レモングラスはアジア原産のイネ科の植物で、エスニック料理に使われるハーブです。ススキのような見た目の葉や茎を用います。また、ハーブティーにする際は、フレッシュとドライのどちらでも使うことができます。レモングラスは殺菌作用があることからインドでは昔から感染症予防に使われてきました。レモングラスは名前のとおりレモンに似た爽やかな香りが特徴で、ティーを飲むと暑さによって重だるくなった体をシャキッとしてくれます。緑茶とのブレンドティーはアイスにしても美味しくいただけます。
ハイビスカス
ハイビスカスというと鑑賞用の美しい花を思い浮かべますが、ハーブティーに用いるのは食用の「ローゼル」という品種です。ティーに使うのは「萼(がく)」の部分を乾燥させたものです。ハイビスカスは梅干しやレモンなどにも含まれる「クエン酸」が豊富で、疲労回復にも役立つといわれています。ティーとしてお湯で抽出すると鮮やかな赤色を楽しめますが、この色味は抗酸化成分のアントシアニンであり、美容にもよいとされています。
ローズヒップ
最後に紹介するのは、ローズヒップです。ローズヒップティーはドッグローズの偽果(花が終わったあとに根本で膨らんでくる部分)を乾燥させたものを使います。ビタミンCが豊富なため、強い紫外線を浴びる夏場の肌ケアにもおすすめのハーブです。前述のハイビスカスとの相性もよく、ブレンドティーも人気です。ビタミンCは水溶性のため、水出しティーでも摂取することができます。
ハーブの力で暑い夏を健やかに過ごそう
本記事では、アイスでもおいしいハーブティーを5つ紹介しました。アイスのハーブティーは清涼感を楽しめるだけでなく、ビタミンなどの栄養補給に役立つ種類もあるため、ぜひ暑い日の水分補給に役立ててみてください。一方でハーブの中には妊娠中や授乳中、服薬中には向かない種類もあるため、該当される方はチェックしてから飲むことをおすすめします。
〈参考文献〉
・ハーブティー辞典 改訂版|佐々木薫|池田書店
・キッチンハーブ26種の育て方&レシピ|飯塚恵子|主婦の友社
AUTHOR
栗城智子
大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。
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