自宅で作った麦茶。冷蔵保存でどのぐらい日持ちする?管理栄養士が回答
今年の夏も暑さが厳しくなりそうですね。 こまめに水分補給をして、熱中症や夏バテせずに乗り切りたいところです。 皆さんは夏場の水分補給というと、どんな飲料をイメージされますか? お水、ジュース、お茶、スポーツドリンク…と、様々な飲料を思い浮かびますよね。 今日は『夏は麦茶でミネラル補給!』というようなキャッチコピーもよく見受けられる【麦茶】について、夏本番前に、冷蔵庫でどの程度日持ちするのかお伝えしたいと思います。
水出し・お湯出し麦茶に賞味・消費期限はある…?
結論、自宅で作った麦茶に明確な賞味期限はありません!
食品会社の麦茶ティーバッグ・インスタントの商品は、開封前の賞味期限は定められていますが(だいたい12ヶ月ほど)、自宅で水出し・お湯出しした後の麦茶について、明確な賞味・消費期限はありません。だからこそ、いつまでに消費したほうが良いのか、ある程度の目安を把握しておくことはとても大切です。
冷蔵保存でどれくらい日持ちするの?
おおよそ、自宅で作った日を含めて2日以内に消費することをおすすめします。
一般的に、ペットボトル飲料は開封後3日が経過すると、菌数が大きく増えてしまいます(口をつけて飲む場合、開封直後から菌数が増えます)。なるべく早く消費することで安全に美味しく飲むことができるので、2日以上など長く冷蔵庫に保管することはお勧めできません。
『この麦茶、いつ作ったっけ…?』と忘れてしまうこともあるかと思うので、そのような時には『麦茶作成日は月・水・金・日』などとあらかじめ決めておき、作るときに残っている麦茶は捨てるようにすると安心できます。
自宅で作ってから2日経過していなくても、当てはまったら要注意!?
明確な賞味・消費期限がないので、作った麦茶の保存温度・環境が悪かったり、入れている容器に菌が付着していたら、健康のために飲まずに捨てる勇気をもつことも大切です。以下に該当するようなら、飲まずに廃棄しましょう。
・飲んだ時にいつもと違う味だと感じた
・においに酸っぱさを感じた
・液体の麦茶の中に浮遊物がある
・いつもよりも麦茶の色が濁っている
これらのときには麦茶に菌類が発生している可能性が高く、健康に悪影響を及ぼす危険があるので、飲まないようにしてください。
まとめ
自宅で美味しく安全に麦茶を飲むために
・作った日を含めて2日以内に飲み切ること
・いつもと違うな?と感じたら飲まずに捨てる勇気をもつこと
・保管は必ず冷蔵庫で、お湯出しで作るときには熱をとってから冷蔵庫へ
・麦茶を入れる容器も清潔に保つこと
これらを意識して、この夏も麦茶を飲んで暑さに負けずに乗り切りましょう!
【参考】
AUTHOR
猿田綸咲
管理栄養士、公認スポーツ栄養士。 大学教員、一般企業会社員を経てフリーランスの管理栄養士・公認スポーツ栄養士として活動。 東京医療保健大学女子バスケットボール部のスタッフ(栄養専門)として、日本一を複数回経験。 ジュニア選手から日本トップ選手、実業団選手まで幅広く栄養サポートを行う。サポート競技もバスケットのみならず、サッカー・野球・陸上競技と多岐にわたる。 『食事が楽しい時間』になるように、関わる全ての人の食生活が豊かになるような栄養サポートを心がけている。
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